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ソプラノにいきなりの試練が用意されている。

最初のフレーズの「かわ」にあてられている1オクターブ跳躍だ。そこまでの二度、三度音程は比較的簡単だ。簡単だと思いすぎるとピッチが下がるなどの落とし穴はあるものの、そういうことまで考えすぎなければやっぱり簡単だ。
しかし1オクターブは簡単ではない。なにしろ、音量はp。しかもその後の伸ばしは長い。っていうかすごく長い。

それでも簡単にはしてくれてある。ソプラノを歌っているのなら、初心者でも出しやすい音域ではある。下のレの音のほうがむしろ難しいという人もいるだろう。でも音量は小さめなので無理に下を出す必要もない。しかもこの跳躍前にしっかりブレス記号がある。

注意したいのは上のレが大きくなりすぎないこと。ここではすでにアルトに主旋律が移っているからだ。大きくしないで高い音を出すには、その一拍前からの1拍の動きの中に潜在的な力をため、抜きながら、のっかることだ。
いい呼吸ができるかどうかで決まるところで、指揮者の、ちょっとしたバトンテクの見せ場なのだが、、、

抜くといっても正しいピッチで。このレの音はこの調の属音。ピアノで歌っていても一番高いこの音は下3パートを支配するのに十分で、つまりソプラノが下がれば全体が下がるし、ソプラノが正しければ、ここで起こりがちな音が下がる問題を簡単に回避できる。

そしたら自分で5+5+4拍をしっかり数えて、主張しすぎず他パートを包み込んでいこう。Sop.がここでcresc.するかどうかは指揮者の好みだろうが、他パートが順に大きく入ってくることは念頭に置くべきだし、長い音符は常にある種のクレッシェンドをさせていく意識がないと音が音楽的でなくなる。