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なんとなく昨日の話の続き。
美味しんぼの連載開始は1983年。私が大学1年生の頃はずいぶんとはやっていて、みんなで回し読みして馬鹿話をしてました。
よくある意見ですが、主人公の山岡さん。あれほど舌が肥えていると、何を喰ってもまずくて辛いだろうなぁって。実際、日々、凡人には見抜けない問題に気づいて不機嫌そうだし。
アヴェロンの野生児も、もしかすれば汚れた冷たいシーツで眠ることに、それなりの幸せを感じられていたのかもしれないのに、文明社会によって、きれいなシーツでしか眠れない体になってしまいました。
耳が肥えると、どんな音楽もつまんないのでしょうか。
いい音楽を作るには、自分の出している音を思い通りにコントロールできることが必要です。ある意味では、もしちょっと違う音を出してしまったらそのことに気づくことができないとコントロールはできない。紙一重の世界にいるということは、ほんのちょっとのことで納得のいかない音楽ができあがるということ。これは演奏家なら仕方ないのかなぁ。でももうちょっとおおらかな気の持ちようもあるとは思うのだけど、少なくとも私はおおらかな側にはまわれない。
でもそんなことより、舌が肥え、耳が肥えることで、紙一重の世界で描かれたメッセージを受け止めることができて、美しさや優しさに気づくことができる。
そうでありたいなと思うことにしています。

「ダムにて」の終盤。大きな声を張り上げるだけの音楽が描かれているのではないのだから、多少は美味しい思いをしたりさせたりの大人な対応をしてみようかと。