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「走りて」という言葉の「り」がその音節を発音する時間だけを残して音がなくなるような変化を遂げると「走って」なる。これが促音便。
促音便は詰まった音、と説明されることも多いかと思う。声楽的な発声で「詰まる」のはできるだけ避けたい状態。ではどうすれば?
もともと合唱とか声楽はヨーロッパ文化圏のもの。ヨーロッパの言語で促音便のようなものといえば同じ子音が重なったときの発音。こういった子音の発音で重要なのは呼吸の呼気が流れ続けていること。子音2つ分の時間の呼気を使ってその子音をいうと、ある意味促音便のようになるのだけど、よくよく聞くと、その時間呼気が流れていたことによる音が生まれる。破裂音なら破裂が激しいし、鼻音・側音・摩擦音・半母音などはその子音の音が鳴っている時間が長くなる。
ややこしい話はともかく、息が詰まっている、のではないです。ぐっと飲み込むような行為は発声によくない。
だけど日本語はインドヨーロッパ語族ではないし、発音の様式が違う。中途半端に日本語の単語を知っている欧米人が「ワタシノナマエハ」と言ったとき、妙に子音がはっきりしてると思いませんか?もともと彼らははっきりしてる。だからというか、外国語の曲をやるならものすごくしっかり子音を作るべきところなんだけど、『筑後川』は日本語。でも合唱ってものはヨーロッパからのもの。さて、折り合いはどの辺りにしましょうか。

言葉として重要なのは、どちらかといえば「はし」。「って」の方はややおまけ的なところ。だからfffであっても、小節上の強拍にのった「は」とソプラノ、アルト、テノールにとってこの小節の最高音、しかも目立つ(むちゃくちゃ)高い音である「し」はしっかり歌うべき。で、弱拍上の「て」は、厳密に言えばほんのちょっと弱いはず。3拍めの「っ」の分の息を4拍め「て」にそのままつぎ込んでしまうと音楽が不自然になるので多少の加減が必要。ただ、fffで>だから相当強いのだけど。いや、こういうところで弱い音符があるなんて意識はないほうがいいかなぁ。

「っ」に相当するところの合唱は休符になっています。でもお休みなんじゃなくて、タメをつくっているだけ。フレーズとしても、気持ちも、音楽もつなげましょう。何度か歌ってみて、日本語として不自然にならないようなバランスのとり方を考えていけばいいってことだと思います。