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あぶってかも

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團伊玖磨は長期連載した「パイプの煙」で、掲載開始間もない1965年に、「あぶってかも」と題したエッセーを残している。團伊玖磨の祖父、團琢磨は和洋2度の朝食を摂る習慣があったようで、和食として「あぶってかも」などを食べていたらしい。
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/cclm/tetubun/tetu6.htm

また、團伊玖磨をしのぶ本である『團さんの夢』では
…福岡公演が終わった同夜の酒席で、團さんの所望によって「あぶってかも(スズメダイ)」を食べたことがあった。博多名物のあぶってかもは祖父琢磨の大好物で、祖父にかわいがられ、祖父の膝に乗って、食べさせてもらったことが忘れられない。哀しい味をかみしめると涙が湧いてくる、とおっしゃっていた。
とあります。

昨夜、某マイミクさんと九州料理店にいって、このあぶってかもを食べてきました。これだけじゃなくおいしかったです。
このお店は、團伊玖磨が曲想作りのために久留米市の城島あたりからエツ漁の船に乗せてもらったときに、その舟の手配を担当した、城島の地酒「有薫」の高山亀雄氏が経営するお店で、銀座の「有薫酒蔵」。『團さんの夢』の中にでてくるのはこの八重洲店だけど。

毎日九州から直送されてくる魚を使っていて、鮮度や味は太鼓判。毎日直送ってことは、もしや、と期待して今回お店で確認してきたのですが、本来地元でしか食べられないはずのエツを5~6月限定で、これらのお店で食べられるそうです。
「その時期は大抵毎日入るけど、だめな日もある。当日4時くらいに電話くれれば、本当に入ったかどうかわかりますよ」とのこと。
銀の魚、エツを試してみたければどうぞ。かなり高めのお店ですが。

(この文書は2006年2月22日午前2時22分に日記としてうぷしたものです)

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