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この曲のいろいろな指示からすると意外なことだけど、a tempoがでてくるのはここだけ。

釈迦に説法だろうけど、a tempoは「もとの速さで」の意味。リタルダンドやアチェレランドして速くなったり遅くなったのをちゃんとした速さに戻してやってください、という意味。というわけで「もとの」というのはtempo primoでいうようなだいぶ前の速さではなくて、たまたま速さが変わっていたのをちょっと前に戻すという意味になる。

普通の辞書で” a tempo”を引くと、「遅れずに」とある。別の日常会話の対訳で「いいときに」と訳されているケースも有る。”a”は前置詞で英語の at, to, in に相当する。tempoはtimeに相当する言葉。わからないでもないけどやっぱりちょっとわからない。


と思いながら多少ググって見て、ちょっと目からうろこなわかりやすいお話がありましたので、以下に全文コピー:
http://www.ogaki-tv.ne.jp/~ozawa0263/sub2arekore.html#ArekoreTempo
イタリア語の tempo と日本語の「速度」は全く概念が違う。イタリア語の tempo は必ず「等速度」の刻みであり、非等速のものは tempo とは言わない。

  日本語では等速でないものをも「速度」と称する。そのため「テンポ」と類似発音しても、我々は「速度」的概念で理解する。だから、日本語で「テンポを乱すな・正確なテンポで」等と指揮者が要求するときも、イタリア語なら修飾語抜きの " Tempo ! " または" In tempo ! "で事足りる。

  楽譜に、しばしば tempo rubato と書かれることがある。「盗まれた速度で」と大抵邦訳されているが、この直訳では何のことか解らない。「テンポ=等速」の図式が理解できれば、等速が壊される意味であること、つまり演奏者が「自由な速度で演奏せよ」(一般に ritardando することが多い)の意味であることが腑に落ちよう。