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「匂ふ」の語源は「丹秀ふ」「丹穂ふ」であるらしい。
もともとは丹(=赤)が映えている様子。五感のうち視覚が捉える感覚だ。
平安時代には、襲色目といって、十二単などの重ね着で同系色のグラデーションを用いることを匂いといった。これは女房装束だけど、そういえば、中学校のときに習った平家物語の「敦盛の最期」で平敦盛は萌黄の匂いの鎧を着てたなぁ、ってそれは匂い縅。
いつしか、嗅覚を含めた全般的な気配を指したのか、意味が転じたのか、ともかく匂いといえば嗅覚側だけをさすようになった。
最近の脳科学研究成果によれば、眺めた景色と嗅覚の意味の匂いが脳内で密接につながっているらしい。日本語がそう変遷したことに何か関係があるかもしれない。
色にまつわる言葉を調べると、いつも日本人であることになんとなく誇りを感じる。
美しいと思う心と、それを伝える技。

夏の日差しのようなくっきりした光線ではなく、
淡く、いたるところから降りてくる光。
重さを感じる出なく、まばゆさを思うでなく。
近景の焦点を失わせるもの。
そんな木漏れ日の「光景」をそう歌ったのかと思う。

におい にほひ 2 【▼匂い/▽臭い】
〔動詞「匂う」の連用形から〕
(1)物から発散されて、鼻で感じる刺激。
(2)そのものがもつ雰囲気やおもむき。それらしい感じ。 <――これか?
(3)日本刀の重要な見所の一。地肌と刃部との境い目にそって霧のように白くほんのりと見える部分。
(4)色、特に赤い色の映えのある美しさ。色が美しく照り映えること。
(5)つややかな美しさ。はなやかな美しさ。
(6)威光。栄華。
(7)染め色、襲(かさね)や縅(おどし)の色目で、濃い色から次第に薄くなっているもの。
(8)「匂い縅(おどし)」の略。
(9)描(か)き眉の、薄くぼかしてある部分。
(10)俳諧用語。発句または付句から感じとられる情趣。