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「銀の魚」とは異なり、「川の祭」はテンポがきっちりした曲。揺らいだ感じにはならない。ところが一般的に、ひとは短い音符を必要以上に短く作って、長い音符をこれまた無駄に長く歌ってしまう傾向にある。冷静でなくなればなくなるほど、緊張していれば緊張するほどにその傾向は強くなる。
そんなわけで、「いっ千びきの河童よ…」と歌うあたりから落ち着きを失いがちなので、このあたりに来ると勝手に走ってしまうのがよくある話。指揮者も含めてみんなで早くすればそういう音楽なのだけど、そうもいかない。
なぜかというと上の段では男声がすべて8分音符なのに女声には4分音符がある。みんなで冷静さを失っていると、男声は勝手に走り、4拍目のソプラノが高く「どん」というタイミングと男声の4拍目の「ど」がずれて、なんだかぐちゃぐちゃな音楽が出来上がりがち。
一方女声は、下の段に入ってすぐの16分音符ですばやくコブシっぽく歌うところで走ってしまいがち。降りてきた音と男声の1拍目裏の「ど」が揃うはずなのに、パートごとで勝手な音楽を作ってしまうかも。

熱い音楽は必要です。でも心の一部で落ち着いて数を数える自分。あるいは指揮者をよく見る自分が残っていて欲しいです。
往々にしてピアノパートをよく聴いていれば、指揮者があまり目に入っていなくてもずれにくかったりもします。
練習ですごく熱く歌ってみたり、すごく冷静に歌ってみたり。いろいろやり分けてみるとどのくらいで歌うのがちょうどいいかわかってきます。本番だけすごいことをやってやろう、とか思っても、生兵法は怪我のもとだったりします。そういうことは練習でやってみましょう。そのための練習です。