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高い音を出すとき低い声を出すときとでは出し方が違うものです。ポジション、あるいは声区といって発声時に声帯から鼻腔までの使い方のバランスがあって、それが音の高さごとに少しずつ変わります。また、大きく変えざるを得ないところもあって、それが違えば、歌っている人にも聞いている人にも違うとわかる出し方になります。ひとつのフレーズは通常大きな意味でのひとつのポジションで歌います。聞いている人に不連続性を感じさせてはいけません。それをつなげることがフレーズをフレーズらしく歌う重要なポイントでしょう。あるいは、一つのフレーズを歌っているときにポジションが大きく変わったと感じさせないことが重要なテクニックになると言ってもいいでしょう。
最初のうちは、あるポジションで歌い始めてしまうと、違う高さにつなげて歌うのはなかなか難しいことです。発声練習によくある「ドレドレド」「ドレミレド」「ドミソミド」などの音階を半音ずつ変えながら歌う練習の意義のひとつは、それぞれの音域でできるだけ広く同じポジションで歌えるように作る練習でもあります。漫然と声を出すのではなく、ポジションという意味で、できるだけつなげて歌う。でもポルタメントで歌うという意味ではありません。鍵盤楽器に出せる程度の意味で正確な高さの音を自分の中に刻み込みながら粒のそろった音を作るという意識も大切です。
大きな意味でポジションが変わってしまいやすいところではドレミレドやドミソミドといたやや広めの音階練習はつらいかもしれません。できないものは、できないときはできないものです。ただ、合唱って、細かいミスを覆い隠してくれる性質もありますので、ソロでがんばっていきたいとかでなければ、そういうポジションの問題をとりあえず考えすぎず出せる他人に任せ、問題が表面化しないように多少節度を持って歌う、といった配慮に走るのもいいでしょう。逃げているんじゃないです。できる範囲でいい音楽になるための努力ですから。でも発声練習ではそういう気兼ねは不要ですからチャレンジ精神を見せてください。