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外国語の曲をやって、日本人特有のミスといわれる典型的なもののひとつが「ん」。日本語で「ん」はれっきとした母音のひとつで、和歌や俳句で音節数を数えるときには「ん」をひとつとする。演歌では最後の「ん」で熱唱するケースがあり、完全に鼻に抜くのだけではない母音作りもあるようです。一方、ヨーロッパ語族では[n]は子音。たとえばin the worldという言葉はカタカナで「インザワールド」なら7音節だけど、英語では3音節。これに曲が付いて、inに4分音符が割り振られていると、初心者は「インザワールド」の発想から、「イ」と「ン」とを均等に8分ずつで分けて歌ってしまいがち。実際は音の長さのほとんどを[i]で歌って、終わりにちょっと[n]をつけるだけ。すべてのひらがなに母音がついているはずの日本語も、語尾の「す」から母音が欠落していることが起こってたりしますよね。もうちょっと気づいていない人には意外な事実が。
さて、素足で元気よくの「元」。メゾフォルテからクレッシェンドしてきて、アクセントを伴いながら歌う。単純に元気よく歌えってことですよね。
付点8分に二音節の感じを一文字あてはめている。たぶん一番自然なのは「げー(ん)」とはめるんでしょうねぇ。音楽作りのテクニックにクイッククローズと呼ばれるのがあって、たとえばここで「げんーーー」とやるような方法があります。黒人霊歌で多用されたりしますがここでそんなことはまずしません。

さて、落ち着いて舌の位置を確かめながら「ん」って言ってみてください。舌先で口腔内の息の流れを止めてますね。では落ち着いて今度は「げんき」と何度か言ってみてください。「ん」で閉じているのは舌のどの部分ですか?結構奥ですよね。ちょうど「き」で破裂音を作る位置。日本語の「ん」は、次の音節の影響を受けて種類が大きく変化する母音です。赤とんぼの「ん」は[m]ですし。
そんな位置づけの母音ですから、強調しすぎるのは不自然。「元気よく」を元気よく歌うのは「げ」をしっかり歌うことだと言い換えていいでしょう。だから「ん」はなくなるほどでなくとも軽くでいいと思います。しっかり出せる母音で頑張っていきましょう。