川の深さは
書名: 川の深さは
著者: 福井 晴敏
著者: 福井 晴敏
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紹介
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿(かくま)い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。 出版界の話題を独占した必涙の処女作。
評価
評点:★★★☆☆ ( 5/10点)
こういう形のエンターテイメントがあることは否定しません.事実,ストーリーはそこそこで,一気に読めます.でも,それは浪花節,マンガのレベルです.出張帰りの新幹線でビール片手に読むのならどうぞ.ストーリーの爽快感はありますが感動はありません.クライマックスの描写などTVアニメでも見ているようで現実感がなくしらけます.人物描写もステレオタイプの登場人物がマンガチックに動くだけで,浅薄なテーマを小難しい語り口で説教くさく書いただけです.また,その説教の内容が浅いのが致命的です.
またテーマのベースとなっているオウム真理教事件のとらえ方も単純すぎます.世の中にあれだけ衝撃を与えた事件について,この程度の捉え方で劇画化してしまうのもどうかと思います.
こういう形のエンターテイメントがあることは否定しません.事実,ストーリーはそこそこで,一気に読めます.でも,それは浪花節,マンガのレベルです.出張帰りの新幹線でビール片手に読むのならどうぞ.ストーリーの爽快感はありますが感動はありません.クライマックスの描写などTVアニメでも見ているようで現実感がなくしらけます.人物描写もステレオタイプの登場人物がマンガチックに動くだけで,浅薄なテーマを小難しい語り口で説教くさく書いただけです.また,その説教の内容が浅いのが致命的です.
またテーマのベースとなっているオウム真理教事件のとらえ方も単純すぎます.世の中にあれだけ衝撃を与えた事件について,この程度の捉え方で劇画化してしまうのもどうかと思います.
おまけ
『千里眼』に似てますね.説教くさくない分だけ『千里眼』の方が読みやすいかな.