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ジーリー・クロニクル2 真空ダイヤグラム

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ジーリー・クロニクル2 真空ダイヤグラム



書名: 真空ダイヤグラム
著者: スティーブン・バクスター(小野田 和子・他 訳)




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紹介

宇宙進出から1万年の歳月が経過し、異星種属スクウィーム、クワックスによる支配をも克服した人類は、ついに超種属ジーリーに次ぐ地位を獲得するに至った。しかし、彼らはまだ知らなかった--時空の開闢以来、数百億年をかけてジーリーが遂行してきた計画の存在を。その目的が、間近に迫った宇宙の終末とともに成就されることを……。人類という種の絶頂から衰退、時空の黄昏までを描ききった驚愕の未来史連作集第2巻

評価

評点:★★☆☆☆ ( 4/10点)
ひたすらインフレする年号.ガジェットにすぎない量子論.センスオブワンダーを感じることはできませんでした.ネタ的にもバクスターの長編である『天の筏』『時間的無限大』『フラックス』『虚空のリング』を前提にしているところがあり,前述の長編先に読んで好みにあえばサブストーリー的に楽しめるのかも知れません.(私はこの時点で,バクスターは『タイム・シップ』しか読んでいないので...)しかしながら,ハードSFを追求しようとしすぎて空回りしてしまったように思え,作品を楽しむことはできませんでした.

おまけ

(ちょっとネタバレ)元々VACUUM DIAGRAMSという1冊の本なのだろう.なら2冊に分けるにしても,プランク・ゼロ(クワックスによる人類支配の時代 編)は2冊目に入れるべきでは無いだろうか.若干バランスが悪くなるが,普通,最後に『プランク・ゼロ』を読み返したくなると思うのだが.
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