乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 ターミナル・エクスペリメント

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ターミナル・エクスペリメント



書名: ターミナル・エクスペリメント
著者: ロバート・J・ソウヤー (内田 昌之訳)




<イメージをクリックするとamazonに進みます>

紹介

医学博士のホブスンは、死にかけた老女の脳波の測定中に、人間の「魂」とおぼしき小さな電気フィールドが脳から抜け出てゆくのを発見した。魂の正体を探りたいホブスンは自分の脳をスキャンし、自らの精神の複製を三通り、コンピュータの中に作りだした。ところが現実に、この三つの複製のうちどれかの仕業としか思えない殺人が次々に……果たして犯人はどの「ホブスン」なのか?1995年度ネビュラ賞に輝く衝撃の話題作

評価

評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
物語はそれなりに面白いです.展開も軽快で読みやすい作品でした.ただ,ソウヤーらしいというか,物語のテーマとなるべき『魂波』や『シム』の描き方が突っ込み不足で,広げた風呂敷をたたみきれずにお話が終わってしまうという印象がぬぐいきれません.解説で瀬名秀明氏が『そうもソウヤーという作家は,確信犯的に穴をもうけているふしがある.』と指摘していますが,残念ながらその『確信犯的な穴』が物語に深みをもたらしておらず,単なる消化不良の原因になってしまっています.
ソウヤーの『フレームシフト』と同様にSFとしての完成度が低いというか,無理矢理SF仕立てにしたという様子がそこここにあるのも気になります.もしかするとソウヤーは,SFという枠を捨ててミステリー作家となった方が良いのでは...と思わせます.

おまけ