乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 しあわせの理由
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しあわせの理由



書名: しあわせの理由
著者: グレッグ・イーガン(山岸 真 編・訳)




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紹介

12歳の誕生日をすぎてまもなく,ぼくはいつもしあわせな気分でいるようになった……脳内の化学物質によって感情を左右されてしまうことの意味を探る表題作をはじめ,仮想ボールを使って量子サッカーに興ずる人々と未来社会を描く,ローカス賞受賞作「ボーダー・ガード」,事故に遭遇して脳だけが助かった夫を復活させようと妻が必死で努力する「適切な愛」など,本邦初訳三篇を含む九篇を収録する日本版オリジナル短篇集.

評価

評点:★★★★☆ ( 8/10点)
『祈りの海』に続くイーガンの中短編集.長編では冗長になりがちなイーガンの素晴らしい世界観が凝縮され,より深く味わうことができる作品集です.1つ1つの作品が,深くかつイーガンらしさに満ちたものになっています.3大巨匠を越えて進む21世紀のSFの姿がそこにあるのかも知れません.ただ,『祈りの海』に比べると少しレベルが落ちてますかね.『道徳的ウイルス学者』など少しつっこみの足りない作品もありました.イーガンの中短編はピュアなぶんだけ難解な技術論の部分が強調されますので,できれば比較的簡単なイーガンの長編(例えば『宇宙消失』あたり)を読んでから読むとなじみがでてより理解が深まると思います.
個人的には,『闇の中へ』『しあわせの理由』あたりが好みですね.

おまけ