乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

敵は海賊・海賊版

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敵は海賊・海賊版



書名: 敵は海賊・海賊版
著者: 神林 長平




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紹介

CAW・システム・ロングピース社開発の著述支援用人工知能が出力する、名だたる宇宙海賊ヨウ冥の物語--火星の赤い砂漠の町サベイジのバー<軍神>でヨウ冥は、フィラール星の女官長シャルファフィンと名乗る女の訪問を受け、火星で行方不明になった王女の創作を依頼されるが……王女捜索に乗り出すヨウ冥、それを追いかける宇宙海賊課のお荷物刑事ラテルとアプロがくりひろげる、エンターテイメントあふれる書き下ろし長編

評価

評点:★★☆☆☆ ( 4/10点)
スペースオペラは難しい...改めてそう思いました.スペースオペラとして(作者もスペースオペラを書こうと思ってこの作品を書いたと思います)この作品をみると,描かれている世界が狭く(唐突にフィラール星なんて言うのが出てくるだけで広大な世界が描かれているとは言い難い)登場人物もアプロ以外はほとんどヒューマノイドでスペオペとしての深みもありません.いきなり神様みたいなのも出てくるし...この作者らしいと言えばらしい描写や心象風景もスペオペとマッチしているとは思えず素直には読めませんでした.読みながら改めてE・E・スミスの偉大さを感じましたね.
何よりタイトルと連動する作品の構造が個人的にあまり好きな手法ではないため辛い点数になっているかも知れません.ラテルとアプロのキャラクターは立っていますし,シリーズが何冊も出ているところをみるとツボに嵌れば面白いのかも知れませんが.

おまけ














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