乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 闇の中の哄笑

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闇の中の哄笑





書名: 闇の中の哄笑
著者: 半村 良




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紹介

伊豆の名門ホテルに政界の実力者三人が集まった。名目は優雅にゴルフを楽しもうというものだったが、その裏側では、次期首相の座をめぐる欲望と思惑が入り乱れていた。そしてここにも、日本の歴史を、闇の世界から操り続けてきた一族・嘘部の影が──。政界のどす黒い権力闘争を軸に<イーグル作戦>が発動される! 嘘部シリーズ三部作の掉尾を飾る完結篇!(大森望)

評価

評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
半村良の奇伝小説の中でも高いレベルを持つシリーズの第三作.しかし残念ながら前二作のリアリティも迫力もなくなってちょっと息切れになってしまっています.『嘘部』→『アンチ嘘部』と来て,作者は『嘘部』は何も特別な存在じゃないんだ,あなたの中にも『嘘部』がいるんだよ.と訴えたいのかも知れませんがそのために浅辺も津野田もなんだか小物になてしまって,小さくまとまった話になってしまっています.ディテールはそれなりに面白いのですが,奇伝小説でもっとも大切な広大な構想と深みがないのが惜しまれます.

おまけ

これは,私見ですが,実はこのシリーズ,初読なら発行順に読むよりも
(第二作)闇の中の黄金→(第一作)闇の中の系図→(第三作)闇の中の哄笑
の順で読む方が理解もし易いし,深みもあるような気がします.