乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 顔のない神々 下

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顔のない神々 下



書名: 顔のない神々 下
著者: 山田 正紀




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紹介

日本はこの世の終末を迎えようとしていた。1973年の石油ショック後、日本経済は破綻をきたし、厳しい統制経済下で国民生活は極限まで圧迫された。全体主義が進行し国土は公害に覆いつくされていった。“ひかりのみち教団”が潰滅状態に陥った頃、たれ流された汚水や廃棄物を集め処理再生する異様な風体の集団“やみのみち教団”が登場してきた。彼らの勢力は増大し、天下を牛耳る海藤に立ち向かっていく。そして遂に悪意の化身海藤と、凄じい破壊の権化・淳一との凄絶な死闘が始まる…。迫真のSF幻代史。


評価

評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
(これは上下巻をあわせた評価です)
山田正紀が得意とする『神』をテーマにした意欲作.山田正紀らしい『神』の描写,アジアや宗教の知識がちりばめられ一気に読める佳作です.ただ,『幻代史』として『あったかもしれない』もう一つの戦後日本を描こうとしたことが中心となってしまい,山田正紀の『神』が読みたいと思って手を取ると少しはぐらかされるかもしれません.いろいろな超常能力者が登場するのですが,そんな能力がなくても普通の人間の営みだけでもこの物語は成立するような気がして,肝心の『山田正紀流の神』がオマケのように感じられるのが不満でちょっと点数を下げています.また,オウム真理教以来,このような(カルト)宗教を扱った作品は読みづらくなっていますね.現実がフィクションを越えた感もありましたら...そういう面でも現在では少し損をしているでしょうか?

おまけ