タイムスケープ 下
書名: タイムスケープ 下
著者: グレコリイ・ベンフォード(山高 昭 訳)
著者: グレコリイ・ベンフォード(山高 昭 訳)
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紹介
1962年、カリフォルニアは平和だった。抜けるような青空、風に揺れる椰子の木。海の向こうで激化するヴェトナム戦争も知らぬげに若者たちはサーフィンに興じている。だが、カリフォルニア大学の物理学者ゴードン・バーンスタインは、核磁気共鳴実験に混入する雑音に悩まされていた。もちろん、それが世界の運命を一変させる鍵であるとは知るはずもない。雑音の謎を解明したとき、ゴードンを待つ驚くべき運命とは……?
評価
評点:★★★☆☆ ( 5/10点)
(これは上下巻をあわせた評価です)
あまりに暗い1998年.状況を変えるべく数々の苦難を克服しながら1963年に時を越えて通信を送ろうとする科学者.1963年ではその通信に何の意味があるのか,果てはその通信自体が実在するものなのかと苦闘する科学者.2人の科学者の様子が1998年と1963年を交互に描写しながら思いの外淡々と進みます.雰囲気はあるのですが,残念ながらそれ程センスオブワンダーがあるようには感じられませんでしたしドラマもそれ程盛り上がりません.アメリカの読者には1960年代のカリフォルニアの大学の様子が,ある種の郷愁を誘って(例えば私たちが『三丁目の夕日』を見てじんとくるように)面白さがあるのかもしれませんが,私には共感のできる部分はあまりありませんでした.
(これは上下巻をあわせた評価です)
あまりに暗い1998年.状況を変えるべく数々の苦難を克服しながら1963年に時を越えて通信を送ろうとする科学者.1963年ではその通信に何の意味があるのか,果てはその通信自体が実在するものなのかと苦闘する科学者.2人の科学者の様子が1998年と1963年を交互に描写しながら思いの外淡々と進みます.雰囲気はあるのですが,残念ながらそれ程センスオブワンダーがあるようには感じられませんでしたしドラマもそれ程盛り上がりません.アメリカの読者には1960年代のカリフォルニアの大学の様子が,ある種の郷愁を誘って(例えば私たちが『三丁目の夕日』を見てじんとくるように)面白さがあるのかもしれませんが,私には共感のできる部分はあまりありませんでした.
おまけ
- 背表紙では1962年となっていますが,1963年の話ですね.(何かグダグダだなぁ)
- ベンフォードはそれなりに読んでいるのですが,どれもしっくり来ない気がしています.個人的な好みにあわないのかもしれません.なので点数はちょっと辛いかも...他のベンフォード作品を読んで好みであったらちょっと私の評点は割り引いた方が良いでしょう.