乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 沈黙のフライバイ
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沈黙のフライバイ



書名: 沈黙のフライバイ
著者: 野尻 抱介




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紹介

アンドロメダ方面を発信源とする謎の有意信号が発見された。分析の結果、JAXAの野嶋と弥生はそれが恒星間測位システムの信号であり、異星人の探査機が地球に向かっていることを確信する――静かなるファーストコンタクトがもたらした
壮大なビジョンを描く表題作、一人の女子大生の思いつきが大気圏外への道を拓く「大風呂敷と蜘蛛の糸」ほか全5篇を収録。宇宙開発の現状と真正面から斬り結んだ、野尻宇宙SFの精髄。

評価

評点:★★★☆☆( 6/10点)
ハードSFのホープと言われる著者の短編集.確かにネタ的にはハードSFで,読んでいてそれなりに理解はしているなとは思えるのですが,それぞれのネタ/ガジェットを消化して新しい世界を切り開いているとは言えず,残念な評価になりました.中では「大風呂敷と蜘蛛の糸」で,主人公の一言が回りに火をつけてとんとん拍子でプロジェクトが進む様子が微笑ましく楽しく読めたのですが,これも実は,宇宙凧については私はあまり知識がなかったのでそれなりに楽しめたのかもしれません.ちょっと読み手を選びますね.初心者向け.


おまけ

軽い文体とテーマを考えると『ハード・ラノベ』というとしっくりする気がします.まぁ「片道切符」あたりはライトノベルで扱うテーマではないですが.きっと,SF読み始めの頃に出会っていれば評価はもっと高くなったかもしれませんが,すれっからしとなった今ではこれでもちょっと高めの評価だと思っています.(もう元ネタが全部分かっちゃいますし.)同じ著者の「太陽の簒奪者」もそうだったのですが,元ネタを消化しきっていない割に元ネタに対するリスペクトがないというのが私にとっては致命的でした.