乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

虚空王の秘宝 下

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虚空王の秘宝 下



書名: 虚空王の秘宝 下
著者: 半村 良




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紹介

宇宙船は、長さ10キロ。幅5.5キロ。厚さは3キロ。400人を乗せた船は、独自の意志で飛び、搭乗員を教化する。露木一郎たちクルーは、船を「ママ」と呼ぶのだ。ママは、太陽系からワープし、さまざまな惑星に接近し、そこに進化した生命と構築された文明を観察させる。クルーたちは、蟻の知性体、蜥蜴星、植物の巨大な知性体と出会い、衝撃を受ける。ママは地球人達に、何を伝えたいのか?

評価

評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
(これは上下巻をあわせた評価です)
半村良によるスペースオペラ大作.何度も書きましたが本当にスペースオペラは難しいと思います.いかにも半村良らしい導入に練馬区ほどの大きさのある宇宙船と大きなスケールで話は進みますが,後半はなんだかトンデモっぽくなってきて,(それが半村良らしいといえば半村良らしいのですが)どんどん観念的になってしまい,スペースオペラの爽快感が無くなってしまいます.スペースオペラを目指して書かれた作品だと思うのですが,それが成功したとはちょっと言えない結末でした.半村良ファンなら一度は読んでも良いかと思いますが,前半のワクワク感が後半にどんどん失われていくのが残念です.


おまけ













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