乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

ロシュワールド

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ロシュワールド



書名: ロシュワールド
著者: ロバート・L・フォワード (山高 昭訳)




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紹介

バーナード星系を通過中の無人探測機は、そこに二重惑星を発見した。わずか80キロの間隔で互いに回転しあう二重惑星ロシュワールド――その調査のため、レーザーにより推進・滅速する恒星間宇宙船が派遣された。寿命延長剤を服用した乗員は、ざまざまな目的に使用できる画期的なロボット“クリスマスブッシュ”とともに、6光年もの虚空をわたるのだ。出発から40年後、ついにロシュワールドに到着した調査隊はアンモニア水の海中で奇妙な異星人に遭遇するが……。科学者ならではの緻密な科学考証、前作『竜の卵』をもしのぐ壮大なスケールと大胆な仮説で描く傑作ハードSF。

評価

評点:★★★★☆ ( 8/10点)
目的地で止まることのできるレーザー推進を提唱したフォワードによる恒星間レーザー推進飛行の物語です.フォーワードらしく科学的考証は緻密でハードコアSF好きにはたまらない作品です.小説としても恒星を目指す飛行士達の心模様が巧く描かれていて単なる技術SFでない世界が広がっています.個人的にはフラウエン達の設定があまり好みではなく,物語の後半があまり楽しめなかったのでこの点数でしたが前半だけなら10点満点でも良いかなと思っています.SFって言うのはこうでなければ!

おまけ

この作品で提唱されたレーザー推進はその後のSF界に大きな影響を与えています.ハードコアSFが苦手の方でも巻末の解説だけは押さえておくと良いと思います.ます.





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