乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

神々自身

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神々自身



書名: 神々自身
著者: アイザック・アシモフ(小尾 芙佐訳)




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紹介

西暦2070年、タングステンと交換に<平行宇宙>からプルトニウム186がもたらされることが判明した。われわれの宇宙に存在しないこの物質は、無公害で低コスト、しかも無尽蔵のエネルギー源として歓迎され、両宇宙をエレクトロン・ポンプでつないでのエネルギー交換が実施された。だが、この魅力的な取引きには、恐るべき陥穽が隠されていた……SF界の巨匠が満を持して放ち、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝いた最高傑作

評価

評点:★★★★☆ ( 7/10点)
アシモフという作家は科学者でありながら,(もしかすると科学者であるが故に?),実はハードSFが得意ではないような気がしている.彼の得意分野は,社会構造とかそういった世界そのものを描くことで,いわゆるハードSFといわれるガジェット至上の方法論は似合っていない.そのアシモフが,『プルトニウム186という(存在しない)物質』というガジェットに挑戦したハードコアSF.後書きにもあるように,実はこの作品アシモフ初の(ハードコア)ポルノ作品でもあり,アシモフの挑戦という意味では多くの意味で楽しむことができます.ただし,挑戦的な作品だけにまとまりはイマイチで,彼のこれまでの功績と挑戦する心意気に対しての7点と言うところでしょうか.

おまけ









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