乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 ライトジーンの遺産 下

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ライトジーンの遺産 下



書名: ライトジーンの遺産 下
著者: 神林 長平




<イメージをクリックするとamazonに進みます>

紹介

人工臓器を巡る事件は絶えない。しかし、人工臓器は本来は人を幸せにするもの。ライトジーン社の遺児であり、犯罪捜査にかかわってきたコウも、心温まる「事件」に巡り合える。だが、魔の手はコウ自身に迫っていた。そして最終話。明らかにされる「遺産」の実態と、市警中央署第4課の正体。自由人としてタフに生きてきた人造人間も、さすがに絶体絶命か。

評価

評点:★★★★☆ ( 7/10点)
(これは上下巻をあわせた評価です)
紹介を読むと人口臓器の謎を巡る巨大サスペンス...という感じですが,実はちょっと違って人工臓器と人造人間コウを巡るオムニバス作品.設定された謎を解くというよりも,神林らしく,不条理とも思える設定の中でもがく人間を描くことが中心になっています.逆に言うと,設定を活かし切っていない部分も散見されます.たとえば導入の『アルカの腕』あたりは人工臓器にまつわるディテールがしっかりと描かれていますがそれ以降は,結構,本来中心となるべき人工臓器についての書き込みが薄くなってしまっているように思えます.それがこの作者らしいといえばそうなのですがSFとしてはちょっともったいないとも思います.好みは分かれるかもしれませんが,いかにも神林らしいテイストが充満しているので安心して読める作品でしょう.やさぐれの不死身の超人という設定がなんとなくアダルトウルフガイっぽい気がします,案外その辺を狙っているかも.

おまけ