乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

ランサーがモンテを目指す時

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ランサーがモンテを目指す時



書名: ランサーがモンテを目指す時
著者: 高齋 正




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紹介

三菱自動車は新型ランサー2000GTを開発、大量生産車でのモンテカルロ・ラリー総合優勝に挑戦した。マシーンの耐久性向上は三菱石油、通信手段の改良は三菱電機と、グループ総がかりの協力でハードウェアは完成、ワークスドライバーも雪道の天才等々力誠を加えた一流の布陣。ヨーロッパ各都市から出発するコンセントレーション・ランを皮切りに、ランサーの走りは世界を制するか?好評カーレース小説第四弾。

評価

評点:★★★★☆ ( 8/10点)
日本の自動車メーカーが日本人ドライバーを擁して世界の大レースを制覇する.何とも爽快なシリーズの第四弾です.今回は古のラリーランサー(現在のミラージュベースのラネボではない!)でモンテに挑みます.今回は,ハード的な面よりも,主人公 等々力誠やナビゲーターの原田良夫に焦点があたっている巻もありますが,それによってこのシリーズの持つ爽快さが失われることなく楽しく読めます.(もちろん燃料噴射装置やオイルなどメカ的な部分もきっちり出てきますのでメカファンもご安心を).お約束とも言える展開もまた楽しく,大きな目標に向かってひたすら一致団結して働くサラリーマン達のプロジェクトX的な働きぶりは時代を超えて感動を呼び起こします.自動車が好きなら,ミツビシ,ランサーが好きなら必読の一冊です.

おまけ

実は,この小説のモデルになっているランサーターボに乗っていた時期がありまして...ちょっと甘めに1点追加してあります.











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