乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

七胴落とし

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七胴落とし



書名: 七胴落とし
著者: 神林 長平




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紹介

なんの理由もなく少女がいきなりナイフで自分の手首を切りつける。それは、テレパシーによって自殺を無理強いしあうという子供達の自殺ゲーム。テレパシー能力を持たぬ大人達には分らない世界だ。脇田三日月はいままさに子供から大人になろうとし、意識の伝達による豊饒なイメージの世界から切り離されるようとしている。妖刀”七胴落とし”は三日月の何を立ち切るのか? 思秋期の異様な閉鎖状況を描き出す意欲的長編。

評価

評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
SF的な状況設定を使って作者がトライしたいことは理解できます.ただ,そこに共感できないのがつらい.いい年になって読むとコドモの戯言にしか見えないし,年頃に読むにはちょっとどぎつい物語で,まぁ背伸びしたい時期に読めばある程度共感できるのかな(苦笑)という気はしますが.非常に読み手を選ぶと思います.個人的には,いい年でこれを書くという作者がちょっと好みの外にあるので点数は低いですが,物語の完成度は高いと思います.

おまけ














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