乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 日本沈没 上
※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

日本沈没 上



: 日本沈没 上
著者: 小松 左京




<イメージをクリックするとamazonに進みます>

紹介

伊豆・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の重大な警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせる。小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。全国民必読。二十一世紀にも読み継がれる400万部を記録したベストセラー小説。


評価

評点:★★★★★ ( 9/10点)
(この評価は上下巻あわせた評価です.)
日本に衝撃を与えたSF超大作.2008年の視点で見れば科学的には?の部分が無いわけではないけれどそれを超えて『読ませる』作品です.特に,主要登場人物以外の官僚や管制官といった名前すら描かれない-だけど立派に職務を果たしていく-人々の姿が感動的です.ただ,1973年というのは大災害=太平洋戦争という図式があったので現在ではちょっと違和感があるかもしれません.1970年以降に生まれた世代には厳しいかな?その背景が理解できれば,これはとてつもない作品だと理解できると思います.日本SF界の到達点の1つでしょう.何より,単に理科科学だけでなく,社会科学と政治を上手く描けていることが出色です.


おまけ

今回読み返した文庫版では,なぜか上巻,小野寺が清水港に行くとき旧東海道線に乗り換えて『新新幹線も良いけど,こういった情緒あふれるローカル線も良いもので云々……』と感じたというエピソードがカットされていました.良いエピソードだと思うんですがどうしたんでしょうか?