乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 日本沈没 下

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日本沈没 下



: 日本沈没 下
著者: 小松 左京




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紹介

とにかくその日が来る前に。政府は日本人全員を海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。田所博士は週刊誌で「日本列島は沈没する」と発言して、物議をかもしていた。小野寺は極秘プロジェクトからはずれて、恋人・玲子とともにスイスに旅立とうとするが、運悪く玲子は、ついに始まった富士山の大噴火に巻き込まれ行方不明となってしまう。そして、日本沈没のその日は予想外に早くやってきた。死にゆく竜のように日本列島は最後の叫びをあげていた。日本人は最悪の危機の中で、生き残ることができるのか。未来をも予見していた問題作。


評価

評点:★★★★★ ( 9/10点)
(この評価は上下巻あわせた評価です.)
日本に衝撃を与えたSF超大作.2008年の視点で見れば科学的には?の部分が無いわけではないけれどそれを超えて『読ませる』作品です.特に,主要登場人物以外の官僚や管制官といった名前すら描かれない-だけど立派に職務を果たしていく-人々の姿が感動的です.ただ,1973年というのは大災害=太平洋戦争という図式があったので現在ではちょっと違和感があるかもしれません.1970年以降に生まれた世代には厳しいかな?その背景が理解できれば,これはとてつもない作品だと理解できると思います.日本SF界の到達点の1つでしょう.何より,単に理科科学だけでなく,社会科学と政治を上手く描けていることが出色です.


おまけ

今回読み返した文庫版では,なぜか上巻,小野寺が清水港に行くとき旧東海道線に乗り換えて『新新幹線も良いけど,こういった情緒あふれるローカル線も良いもので云々……』と感じたというエピソードがカットされていました.良いエピソードだと思うんですがどうしたんでしょうか?