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ホンダがレースに復帰する時

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ホンダがレースに復帰する時



書名: ホンダがレースに復帰する時
著者: 高齋 正




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紹介

ホンダがレースに復帰することになった。それは同時に、一度はレースを断念したはずの男が、世界の強豪相手に伝統のグランプリレースに挑戦することでもあった。世界のコースを”走る実験室”として孤独な戦いが始まった。エンジニア達の友情が沸騰し、自動車王国日本の面子と情熱が熱いマシーンとなって疾走する。自動車メカの精緻な知識を駆使して描破するカー小説の先駆的感動編。

評価

評点:★★★★☆ ( 8/10点)
日本の自動車メーカーが日本人ドライバーを擁して世界の大レースを制覇する.何とも爽快なシリーズの第一弾です.ホンダが長い休止期間を経てF1に復帰する.しかもそのために開発したエンジンにはある秘密が...第一作らしく,荒削りなところはありますし,日の丸/君が代のエピソードなど余計かなと思われるところもありますし,何より30年前の作品ですからある程度その時期の日本自動車界の状況を知らないと素直に入れないところがあるかも知れません.ですが,大きな目標に向かってひたすら一致団結して働くサラリーマン達のプロジェクトX的な働きぶりは時代を超えて感動を呼び起こします.自動車が好きなら,ホンダが好きなら必読の一冊です.

おまけ

ホンダがF1活動を長い間休止していたことや,ホンダ独自の排ガス浄化システム”CVCC”なんて今の若い人は知らないかも知れませんね.でも,そこを割り引いてもわくわく感の大きな作品だと思います.











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