乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 サムライ・レンズマン

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

サムライ・レンズマン



書名: サムライ・レンズマン
著者: 古橋 秀之




<イメージをクリックするとamazonに進みます>

紹介

シン・クザク-―別名”サムライ・レンズマン”。ニヒルな白皙は日系アルタイル人の証。束ねられた長い髪。腰に携えられた特製の日本刀。彼は≪第二段階レンズマン≫の制服であるグレーのスーツに身を固めた盲目の超戦士だ。あの生きた伝説のキムボール・キニスンの活躍により撃滅したはずの、宇宙海賊ボスコーンの復活を察知したクザクは、≪ドラゴン・レンズマン≫ウォーゼルやヴァン・バスカークら、お馴染みのキャラクターと共に新たな戦いへ挑んでいく!俊才・古橋秀之が描く超宇宙大活劇。


評価

評点:★★★★☆ ( 8/10点)
本を手に取った時には嫌な予感.まるでマンガのような本で,いわゆる『ライトノベル』かな?と考えながら読み出しました.しかし,その予感はいい意味で裏切られます.確かに語り口は本家とは異なりますが,物語が進むにつれグイグイ引き込まれて一気に読んでしまいました.レンズマンシリーズのサイドストーリーはスミス自身の『渦動破壊者』やデヴィッド・カイルのシリーズのどれもがあまり成功しているとは言えない中で,日本からこのようなサイドストーリーが生まれたことは喜ばしい限りです.”モーガン”がデルゴン上帝族に拷問されたり,ワイルド・ビル・ウィリアムスが登場したり,ニール・クラウド統計にカーディンジ限界.にやにやしながら読み進めること請け合いです.(ヒロインが”キャット”なのがちょっと気になりますね.”キャット”はキニスンの娘の名前でもあるのですから.これは古橋氏意識的にやったのかな?)スミス得意の超兵器もさらにグレードアップして登場しスミスの正解をうまく拡張しています.(理論的に整合性がとれていないのはスペオペなので気にしない!)レンズマンシリーズのファンなら必読の一冊です.ただ,最近のファンには,この本からレンズマンシリーズに入る読者もいるようですが,レンズマンシリーズの新訳が出た今であれば,それはもったいない.この本は,レンズマンシリーズを読み込んだファンへの古橋氏からの贈り物なのです.

おまけ

コアなファンの多いレンズマン・シリーズのサイドストリーなのですから『≪第二段階レンズマン≫の制服であるグレーのスーツ』とかマクドゥガルが赤毛だから”レッド”レンズマン(それならバージルサムスも”レッド”レンズマンになっちゃうよ)といった記述は勘弁してもらいたい.古橋氏の間違いだとは思わないがこういう本を作る上ではスタッフもきっちりしてもらわないと困ります.(前者については,訂正されているかも知れませんね,手元の初版では『≪第二段階レンズマン≫の制服である』となってますが,amazonの紹介では『≪独立レンズマン≫の制服である』となってましたから.)