乱れ撃ち読書録@chipmunk1984 竜の卵
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竜の卵



書名: 竜の卵
著者: ロバート・L・フォワード (山高 昭訳)




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紹介

紀元前50万年、太陽系から50光年離れた星域で中性子星が誕生した。超新星爆発の怖るべきエネルギーによって、秒速30キロ、すなわち一万年に一光年というかなりな固有運動を与えられた中性子星は、一路近くの隣人、太陽系へと向かったのである……。そして2049年、探査宇宙船セントジョージ号は、<竜の卵>と名づけられたこの中性子星の周回軌道に乗り、観測を開始しようとしていた。だが、直径20キロにみたぬこの中性子星上に、まさか知的生物が存在しようとは!?最新の科学理論を駆使して、人類と中性子星人とのファースト・コンタクトを描く、ハードSFファン待望の書!

評価

評点:★★★★★ ( 9/10点)
これぞハードSF中のハードSFという作品です.中性子星上にいる知的生命体”チーラ”とその進化,そして人類とのファースト・コンタクトの過程を淡々としかしダイナミックに語ります.最初は,未開種属だったチーラがその恐るべき時間尺度のために,あっという間に人類を追い越していくというアイディアも爽快ですが,何より,ハードSFとしてその時点の最先端科学に従って,”あり得る”科学的想像をここまで展開したフォワードの卓越した創造力に脱帽です.”ハードSF”と呼ばれる作品はいくつもありますが,ある意味で”ハードSF”の到達点とも言える作品でしょう.

おまけ

ちょっと読み方が難しい本かも知れません.お薦めは,
1.まずとりあえず本編を読む
2.巻末の専門的補遺を読む
3.もう一度,専門的補遺を確かめながら本編を読み直す
の方法で,これが一番楽しめます.