半落ち
書名: 半落ち
著者: 横山 秀夫
著者: 横山 秀夫
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紹介
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自主までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に”落ち”ないのは何故なのか、その胸に秘めている想いとは--。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。
評価
評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
謎の事件を,それを取り巻く,刑事,検事,新聞記者,弁護士,判事,刑務官の視線から描く感動作です.この作者が得意とする警察の様子が,あらっぽくも生々しく描かれて読者を引きつけます.一気に読める物語ですが,それぞれの視点に対しつっこみが弱いこと(例えば,中尾洋平はこのあとどうなったのか……)と,何より作品の主要テーマであるはずの”半落ち”の理由が肩透かしなので評価は低くなってしまいます.特に後者については,それが明かされるまでの構成はとても良いのですが,最後の最後に明かされた瞬間に「?」という感じでなんだか損をしたような気にさせられます.
謎の事件を,それを取り巻く,刑事,検事,新聞記者,弁護士,判事,刑務官の視線から描く感動作です.この作者が得意とする警察の様子が,あらっぽくも生々しく描かれて読者を引きつけます.一気に読める物語ですが,それぞれの視点に対しつっこみが弱いこと(例えば,中尾洋平はこのあとどうなったのか……)と,何より作品の主要テーマであるはずの”半落ち”の理由が肩透かしなので評価は低くなってしまいます.特に後者については,それが明かされるまでの構成はとても良いのですが,最後の最後に明かされた瞬間に「?」という感じでなんだか損をしたような気にさせられます.
おまけ
映画化もされてますね.こちらは観てはいませんがどんな出来でしょうか?