果てしなき流れの果てに
書名: 果てしなき流れの果てに
著者: 小松 左京
著者: 小松 左京
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紹介
N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。それは永遠に砂の落ち続ける砂時計だった!白堊紀の地層から出土されたというその砂時計の謎を解明すべく発掘現場へと向かう一行だったが、彼らは知る由もなかった--その背後で十億年もの時空を超えた壮大な戦いが展開されていようとは。「宇宙」とは、「時の流れ」とは何かを問うSFの傑作。
評価
評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
導入は,素晴らしい描写で,それに続く野々村の挿話も息をつかせぬ展開でグイグイと引き込みます.ただ,惜しいことに,それ以降の挿話が説明不足というか構想をうまくまとめきれずに破綻しているきらいがあり,素直に感動することはできませんでした.小松左京御大にありがちな,構想が壮大すぎて...というパターンです.物語の終わりが『泣ける』物語で情緒もあるので,中だるみ(というか説明不足)が特に残念です.
導入は,素晴らしい描写で,それに続く野々村の挿話も息をつかせぬ展開でグイグイと引き込みます.ただ,惜しいことに,それ以降の挿話が説明不足というか構想をうまくまとめきれずに破綻しているきらいがあり,素直に感動することはできませんでした.小松左京御大にありがちな,構想が壮大すぎて...というパターンです.物語の終わりが『泣ける』物語で情緒もあるので,中だるみ(というか説明不足)が特に残念です.
おまけ
御大,あの白堊紀の電話器はいったい何だったんでしょうか...?