乱れ撃ち読書録@chipmunk1984

たそがれ清兵衛

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たそがれ清兵衛



書名: たそがれ清兵衛
著者: 藤沢 周平




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紹介

城の太鼓が鳴ると、いそいそと家路を急ぐ、人呼んで「たそがれ清兵衛」。領内を二分する抗争をよそに、病弱な妻とひっそり暮してはきたものの、お家の一大事とあっては、秘めた剣が黙っちゃいない。表題作のほか、「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」等、その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの意外な活躍を描く、痛快で情味あふれる異色連作全八編。

評価

評点:★★★☆☆ ( 6/10点)
下級武士ながら卓越した剣の技を持つ主人公達が,ある時は藩の勢力争いに巻き込まれて,またある時は自分の誇りを守るために秘伝の太刀を振るう短編集.下級武士の悲哀が現在のサラリーマン稼業になんとなく似ていて読者の共感を誘います.映画化もされた表題作の『たそがれ清兵衛』は思いの外あっけもない話ですが,それ以外の物語が,それこそ下級武士=サラリーマンの悲哀をうまく描いて読ませます.短編集で,かつ読みやすい物語ですので軽い気持ちで是非読んでいただきたいと思います.藤沢作品としてはハッピーエンドの作品が多く安心して読めます.

おまけ


映画にもなってますね.こちらは観ていませんがどうだったのでしょうか?











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