2011年度の夏合宿は、非常に雨が降りました。
テント泊の際、浸水が起きたテントが少なくなく、ケータイを壊しちゃっただとか、寝れなかっただとかの人も多いはず。
長期遠征ツーリングでは、テント泊はお約束のもの。
しかし、テントは正しく立てないと本来の防水性能を発揮しません。
逆に言えば、ちゃんと立てれば浸水なんてしないということ。このページでは浸水を防ぐコツをまとめておきます。


フライは、カッパじゃない!

フライというのはテントの上にかぶせているカッパのような生地でできているものです。
フライにかかった水は、傾斜で流れ落ちるようになっています。
フライ全体が雨どいのような役割を果たし、テント本体に水が入ってくることはない、というわけです。

しかし、実は、フライにはカッパのような防水性能は有りません。雨が降っている時にフライの裏を触ってみるとわかりますが、実際濡れています。
フライは、雨を素通りさせないとはいえ、ちょっと水を弾くぐらいのことしかできないのです。

つまり、テント本体とフライが接触していると、そこからガンガン水が入ってきてしまうということなのです。
合宿中、フライをテントの上にただかぶせているものが多かったですが、それはどうぞ雨漏りしてくださいと言っているようなものです。これでは、フライをしていないのと変わりません。

何が言いたいのかっていうと、とにかくテントとフライをくっつけるな!ということです。


オルトリーブで、フライを張ろう!

本来テントやフライを張るために使うペグというデカイ釘のようなものがありますが、重くて、しかもペグを挿せるような地面は意外に少ないので、もはやペグは携行しないようになっています。
しかし、別にペグでなくたっていいのです。防水に優れたオルトリーブを使うのが手っ取り早いでしょう。

フライには、張るためのゴムだとか引っ掛けるための紐がいろんな場所から出ています。少なくともフライの裾だけはきちんと張りましょう。張り終わった後のテントの形がまるでUFOのようになっているのが最も理想的です。


荷物をテントに立てかけない!

フライとテント本体が接触する原因になります。また、朝の気温低下で結露が起こると、テント本体に接触している部分が濡れます。人間も同様で、本体に触っていると朝濡れてしまうことがあります。


レジャーシートを使おう!

テントの一部には、底面部の防水がしっかりしていないものがあります。下から浸水して、まるで水たまりのようになってしまったものもあります。
そういうのに役立つのがレジャーシート!テント本体の下に敷いておくだけで、見違えるように浸水しにくくなります。
サイズはテント本体より一回り小さいぐらいで十分です。あまり大きいと雨受け皿になってしまうので意味がなくなってしまいます。もしはみ出たときは折ってテントの下にしまいましょう。


以上のほんの少しの心がけで、よっぽどの雨でない限り浸水はほぼ撲滅できます。翌日の体調にもろ影響するテントの環境。テントを立てるときにちょっと意識してもらえたら嬉しいです。
最終更新:2011年09月06日 21:09