書くところがないのでここに書いてしまう。
誰も見てないだろうし、見てないから書けるというところも。

日本らしい戦い方


1戦目、2戦目は日本らしいゲームが作れなかったが、
3戦目でようやく日本らしいゲームになったとそれなりに評価されているが、
結果論で考えると日本らしいゲームをしても勝てなかったわけだ。

あえてストレートに言うと、「日本らしい戦い方」にこだわったから負けたのである。
3戦目を終え方向性について聞かれたキャプテンの長谷部選手は「継続していくべきものだと思う」とコメントしているが、
継続しても次の大会でも同じ結果になると思う。

「日本らしい戦い方」についてここで論ずるつもりはないが、
アジアの中では戦えるのかもしれないが、世界には通用しなかった。
これが現実だと思う。
それを受け止めて新しい戦い方を模索すべきだ。

スペインとオランダの試合は衝撃だった。
スペインというFIFAランキング1位のチームに対し、強豪であるオランダは5バックを敷いたことが、
結果(失点の少なさ)につながったと言っても間違いないだろう。

ワールドカップ仕様ともいうべき5バックをあのオランダでさえしたのに、
日本はワールドカップ仕様にしなかった。
南アフリカ大会では日本は直前までの攻撃重視から守備重視に舵を切ったことが奏して、
今大会より結果が良かった。

FIFAランキングは水物なのであてにならない所もあるが、大きく外れているものでもない。
格下のチームが格上のチームに勝つためには、まずは敵の長所を潰す(失点しない)ことが重要である。
その上で少ないチャンスをものにし、勝ち点を増やすことが重要であると思う。

話を戻すと、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアの3か国はいずれも格上のチームである。
その相手に対し日本らしい戦い方をした結果がそのまま試合結果となっている。
何の難しい理論でもない。
日本が挑戦者であることは監督・選手一同認識しているとは思うが、
これまでやってきたことをそのまま出して勝てる相手ではないのだ。
日本はワールドカップという大会の中では格下であるという認識が足りていないと思う。

日本が日本らしい戦い方をして、アジアレベルから世界レベルに引き上げるのは相当難しい。
なぜなら日本の主な試合はアジアの国とだからだ。
格上の相手との対戦経験が培われないまま、4年間が過ぎていく。
アジアのレベルの底上げが必要だが、どうこうなるものでもない。

ザッケローニ監督の功績


今大会での指揮については色々叩かれているので割愛したい。
4年間でチーム作りとして取り組んだ功績は以下の2つだと思う。

  1. 日本サッカー、ひいては日本人というものを理解し、攻撃面に特徴を付けた
  2. 攻撃的中盤の選手に点を取る意識を植え付けた

一つ目は所謂コンパクトなパスサッカーのことである。
日本人は体の強さ、身長の高さでは欧米やアフリカ勢には勝てない。
そこでショートパスをつないで、相手を混乱させながら攻めるというものであり、
日本らしい戦い方と言われるようになった。

二つ目は攻撃的MFの選手をFW登録して、点を取る意識を高めた。
日本人はゴール前にいくと無駄にパスを出したがる性格があるが、
前線の選手は点を取るという意識が高まった。

次の監督に望むもの


次の監督に望むもの、それはザッケローニ監督になかったもの、
チームの勝利のために主力選手に対して非情な決断を下す勇気である。

ザッケローニ監督は主力選手を活かすためのチームを作った。
今のように固定化した戦術で戦い続けるなら、次の大会も結果が見えている。
格上の相手に対し、自分たちの主力選手を減らしても勝ちにこだわる、
そういう監督が望ましい。

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最終更新:2014年06月26日 21:35