※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

[東方怪遊録]

[サガモ]

動画リンク

一話


ポピュラーな全画面を使った文章+アイコンの組み合わせ。所謂、ビジュアルノベルである。
1話本編でBGMがないが、後書きやコメントから「演出であり、わざとだ」と言うことなので安心してよい。
ただ余りに寂しく、動画なのだからもっとSEを付けて良かったのでは……? と感じた。
2話以降はBGMも用意されている上に、その雰囲気によくあったものが使われている。
画質も申し分なく、送り速度も悪くない。完成度の高い作品といえるだろう。

全体的な文章構成に関してはレベルが高いのだが、時折一人称から外れている箇所が見られる。
基本的に問題がないようにも思えるが、第三者が見ているかのような文が見られるのだ。
だが、人称はもの書きにとって本当に難しい問題であり、この作品の場合はまだ安定している方とも言える。
と言うよりは、素人が書いたにしては安定しすぎている。
どちらかというと次に示すモノがこの作品の癌だろうか。
それは、主人公の気質を表すためなのか知りようがないが「説明文が多く、時折くどく感じる箇所がある」といったもの。
先ほどの人称もそうだが、どうもこの作者は切り捨てても問題はない文まで残したがるようだ。
しかし、だからこそ親切であるとも言え、普段から文章を読みなれていない視聴者でも受け入れやすいかもしれない。

内容的には「事情を持った主人公がその解決のために白玉楼に居候する」という非常にシンプルなものであり、
他に小難しい設定があるわけでもないので、本格ノベルタイプの入門的作品といえるだろう。
個人的に面白いと思ったのは、文章を書く上での作法と言えばよいのか、それを最終話で逆手にとったことである。
最初から疑問だった問題が解決したと同時に上手く乗せられていたことに気が付き、にくい演出と作者の技量に感心するばかりであった。
もし後付でうまれた設定だとしても上手く纏まっているので、逆に作者の構成力を称えたいくらいだ。

総評だが、個人的には「1話で満足した」である。進んで2話、3話と食指が動くことはなかった。
勿論、レビューのために最後まで拝見させてもらったのだが、次回への期待というのだろうか、そういった類のものが全く湧かなかったのである。
私の目には、この界隈では上手い方だがよくある物語、程度にしか映らなかったのかもしれない。わかりやすく言えば構成だけで終わっているのだ。
ここまで構成力があるのに、オリジナリティやインパクトの方向で惹かれるモノがないのは残念。
多々褒めた挙句のこの評価であるが、動画でなく、一冊の本であればまた評価が変わったかもしれない。
しかしこれは個人の趣味によるものであるし、全体が高レベルで纏まっているのは事実で、
なおかつ完結している数少ない作品のひとつであることから次に見るノベルを探している方が居れば一押ししたい。
最後に「最終話まで見た後にこのレビューを見ると、違う見方ができて面白いかもしれない」とだけ言っておこう。

以上18話まででのレビュー in2管理人