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「あのポルシェ・・アクセル緩めてやがる 俺を待ってるのか?だったらその面拝んでやる!」

汐留トンネル内で啓介はFDをポルシェの横に並べる。
煌々と灯る明かりのお陰で、視線を横にすれば併走するドライバーの顔を見る事は容易い。それはポルシェの側も同様である。

「どーです?北見サン・・昼間の彼ですか?」
「ああ まったくどーいう了見なのかねぇ(笑)」
くくく・・・・と小さな含み笑いを北見が零す。
「だがなB・B 走る以上俺のしがらみはお前には関係ナイ・・いつだってお前自身の為に踏みぬけ」
「わかりました」

ガリョオォォォーン!
轟音を響かせポルシェが地を蹴る。
そのエキゾーストノートはFDの中にも振動として飛び込んできた。

「あのポルシェのナビシートにいたのは北見・・?ココで会ったが百年目!逃がさねえ!」

ポルシェのテールを見え隠れしながらFDは銀座エリアを抜けていく。

「ほほーあのFD・・根性だけはあるみてーだな だが」
「ええ この先の宝町STでケリをつけます」

リアを一瞬沈め、700馬力を二本のタイヤに全て預けポルシェは3車線の急勾配を駆け上がる。
坂を上りきった辺りのブラインドを走るトラックを右にパス、それをフェイントモーションとし、江戸橋の左へ飛び込んだ。

「踏ん張れ!13B」

見失ったポルシェを追い、坂を駆け上ったFDの目の前には頂上の死角となっていたトラックが飛び込んできた。

「しまった―――!」

フルブレーキと同時にステアリングを左に切ったところで啓介の意識は途切れていった。