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その日、アキオは関越自動車道にいた。特に目的があったわけではない。
ただ、Zがこちらに行く事を望んでいたような気がしただけだ。

高坂SAを抜け、東松山インターに差し掛かる頃、
ふと、自分がなぜこのZにのめり込んでいるのか?と言う疑問が頭をよぎった。

「あのアパートに一人でいるより気が紛れるからかな?」

と思わず苦笑いをする。

回転を抑えた直6E/Gが、いつもより澄んだ音色を奏でている事に気付いた時、 アキオは目的地が近くなりつつある事を感じていた。

数時間後の妙義山―――
 
黒いGT-Rが妙義の急勾配を駆け上がる…

ゴォォオオオォ
ドゴォッ プシューッ

「それにしても、オレとおまえが同乗してるってとこが気にくわねーと言えば気にくわねー…」
「言っとくけどなァ 毅… オレは別におまえのクルマに乗りたくて同乗してるんじゃねえからな。買い換えたばっかのS2000の調子が悪くなけりゃ…」
「ん?」
「どうした?」
「うしろに一台はりついた…」
「…、どう言うつもりか知らねーが、妙義山でオレにケンカを売ろーってか!?RB26の底力を見せつけてやるぜ!!」

「!!」
ドンッ ゴォオオアアァァッ バシューッ

「しょ、初期型のZ…!?」
「ありゃターボだ!! ブローオフバルブの抜ける音 ハッキリ聞いたぜ!!」
「オレのGT-Rをまるで止まってるクルマみたいにおいて行きやがったぞォ!!」
「信じらんねえ 上りなのに…!!」
「どっから来たんだ!? あんなモンスターZがエリア内にいたっけかァ!? (オレのGT-Rは380馬力だぞ!!)」