日本スペード協会 トランプゲーム JSA2005
ニルをカバー
最終更新:
匿名ユーザー
-
view
ニルをカバーする
1. Pがニルをする場合、常にカバーを優先する。貴方がバッグやセットされる事を心配するあまり、Pのニルが成功しないなどと言う事が無い様にする。もしPのニルが貴方のミスによって阻止されればチームは200点を失う事を忘れてはいけない。
2. 貴方のPが切れていなくてOPの片方、又は両方が切れたスートを決してリードしない。特にOPもニルでスートが切れていたら、このリードは最悪と言える。この様なリードをしてしまえば、本来なら貴方のPをカバーする為に必要な高い数字やスペードをOPに捨てる機会を与える事になる。例:ハートが一番カバーし易い手で他のスートが弱い場合、3順目のハートのリードになると両方のOPは違うスートのカードを捨てて来る。これはもし貴方に2枚ハートが残っていたら、Pにはハートが3枚あることを意味する、つまり、たとえ貴方のハートが切れてもPにはハートが残る。更に2回ハートでリードすると言うことは貴方のPのニル成功に貢献しないカードをOPに余分に2回、捨てる機会を与えるだけとなる。貴方の弱いスートを切って行かなくてはならなくなった時にOPはすでにPのカバーに有効なはずの高い数字を捨てている。だから、OPに捨て続けさせるだけのリードより、たまに2、5、8など弱いスートでリードしてみるのも良い。
3. もし、カバー手が弱く、バッグが3つ以下の場合は、出来るだけ早めにバッグを取ってみる。これでOPに彼らのビッドメイクに集中させるよう仕向ける。もしPのニルが阻止されれば、OPもセットされる事になる。
4. PのニルでOPを困惑させる方法として、もし、貴方に数字が続いている絵札があるスートがあるとしたら最初から一番高いカードは出さない事。ニルをしている貴方のPにより高いカードがあるとOPに思わせる。例:貴方にJ,Q,K,Aがある場合Kを一番に出し、次にQを出すとOPは恐らくPがAを持っていると思い込む。
5. Pのニルでカードを捨てるチャンスがあれば、時に強いスートのカードを捨て、弱いスートを残す方が良い事もある。OPは貴方の強いスートを次にリードして来るに違いない。もし、本当にチビカードばかりしか無いスートがあれば、勝ち目は貴方のPがスートのカードがいかに低く、枚数を少なく持っているかによる。この場合はカードを捨てる事でPのニル成功確率を上げる事は無い。しかし、弱いスートでもカード数が少なければ恐らく貴方は捨てるだろう。
6. PがニルでPのスートが切れたとわかっている場合は、貴方がPより先にプレイして、高いスペードを出す事。これでPは持っている高いスペードを捨てる事が出来るし、OPは未だ、Pをカバー出来る高いスペードを持っている事になる。ただし、貴方に次に良いリードが出来る様なスートが無かったり、違うスートをスペードでカバーしなければいけなかったり、他のスートの邪魔なカードを捨てる必要がある場合はこれをしない方が良い。このルールは、貴方のPがスペード4枚でニルに行った場合に役立つ。
7. 貴方の手札にミドル・ハイの数枚の短いスートがあリ、Pがニルならばこれらのカードでリードする。これでPは、このスートで出せる最高数字と、恐らくこれが高いカードを出せる唯一の機会となると理解できる。例:貴方が8とQを持っていて、Pは2、5、Jを持っている場合、仮に左側OPが2回スートをリードしたとすると、Pは高いカードを先に捨てていない限り、貴方のカードは無くなり、Jを残しているので、貴方はスペードでカバーを余儀なくされる。
8. 貴方の手札がチビとハイ数枚のスートがある場合、このスートではリードしない様にする。考えうる理想的な事態として、一方のOPがミドル・ハイでリードしPは恐らくこれより下のカードが出せる。貴方には未だ、Pをカバーできる高いカードを持っている。例:貴方に4とAが有り、右側OPが7でリードしたとすると、Pが7以下のカードを出せれば貴方は4を捨てる事が出来、カバーとリードに有効なAが温存出来る。