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私はこれまで、サメがガンにならないというセールスコピーをきっかけに、いろいろ非常識なことを思いついてきました。 でもそれは全て、生物学の未知なる部分についてです。 生物学はあまりにも複雑であるため、現在でも非常に多く解明されていない部分のある学問です。 私は素人の特権で、その未知なる部分について勝手な想像をしてきました。 しかし今回思いついたことは、すでにわかっている部分にふくまれます。 常識の部分に新しいことを、思いついてしまったのです。 それだけにかなり悩みました。 私は素人ですので、常識の部分の知識が、決定的に不足しています。 それを補うために、もっと勉強しなければいけないのではないかとも考えました。 (私の知識は高校の生物の参考書と、数冊の科学入門書です) しかしもともと努力が好きなタイプの人間ではないので、途中でネをあげることはわかっています。 それに常識の部分を勉強すると、今思いついたことがさらに書きにくくなるだろうと思うので、素人の直感ということで紹介させていただきたいと思います。 2006/09/15 (金) 7:45 前節([[4. ガ ン>4. ガ ン]])までで補充用細胞のテロメアの残りが、成長や衰え、そしてガンの発生にも関係があるのではないかという考えを示してきました。 そしてそれは受精卵からの発生の順番に、関係がありそうだと見当をつけていました。 補充用細胞は、その器官、組織ごと、つまり細胞の種類ごとにあるはずです。 その各々の補充用細胞のテロメアの残りが、発生時のわずかな差によりズレが生じ、それが生物の段階的な衰えや、ガンの発生しやすい年齢層との関わりを理論付けようとしていました。 しかしどうもうまくいきません。 スッキリしたイメージがうかばないのです。 各々の補充用細胞がどこにあるかという問題もあります。 上皮組織でしたら層構造になっているようなので、層の下側に補充用細胞の巣のようなものがあるとも考えられますが、骨や筋肉、感覚器官なども、間違いなく新陳代謝をします。 それらの補充用細胞がどこにあるのか、どこからくるのかということについては、まるで見当もついていませんでした。 2006/09/17 (日) 10:26 補充用細胞もかなりの数になると思われるので、それが骨や筋肉のそばにあるとしたら、それについてかかれている本があってもいいはずです。 またどこからか流れてくるにしても、それは間違いなく細胞なのですから、今まで発見されていないというのもおかしな話です。 最初の発生の時には、骨や筋肉や血管は、神経に誘導され同士にできると考えています。 トカゲのシッポの再生の時などの切り口にモコモコッと、未分化の細胞が集まってくるイメージです。 最初の発生の時がそうなら新陳代謝の時も同じなのではないかというのが、私の非常識の第一歩です。 骨髄の中には、骨髄幹細胞という、未分化度の高い細胞が存在するのは知られています。 この細胞から血球が生じ、条件によっては筋肉などにもなれる能力があると、本には書いてありました。 これは補充用細胞の候補です。 少なくとも血球の補充用細胞ではあります。 これが全身に流れ、骨や筋肉になるなら、新陳代謝の説明もうまくつきそうですが、どのように移動するというのでしょう? 血液は全身をくまなくめぐり、各細胞に栄養や酸素を補給します。 補充用細胞が血液中にあれば、全身の新陳代謝について考えることができます。 しかし血液中にそんな細胞が流れているという話は、まったく聞いたことがありません。 もしあったら血液検査ですぐわかるはずです。 血液中には、赤血球と白血球という細胞があります。 それぞれ酸素運搬と免疫に関する大事な細胞です。 これは常識です。 私の非常識は、この常識の部分をくつがえそうというものです。 赤血球には核がありません。(もっとも哺乳類だけですが) ですから分裂能力はないので、これは絶対に違います。 2006/09/20 (水) 7:04 白血球は核を持ちアメーバー運動をする、細胞の中では最も単細胞生物に近い細胞です。 もちろん分裂能力もあり、ウィルスなどの外的が侵入したときは、たちどころに分裂して、その敵と闘います。 その数は本によっては、何兆個にもなると書かれています。 また特定の抗原に対し特定の細胞になる(いわゆる免疫反応です)のですから、分化能力も持っています。(この分化は身体を作るときの分化とは、少し違うのですが) 私は非常識にも、この白血球こそが、補充用細胞なのではないかと、考えてしまったのです。 白血球には、免疫機能という大切な役割があります。 私は進化の過程で、補充用細胞としての任務が先で、免疫機能はその性質を利用し、あとからうまれてきた能力ではないかと思います。 多細胞生物は進化のビックバンの頃、爆発的な勢いで登場してきます。 海産の無脊椎動物は、ほとんど現在生息しているもの全てが、この時代に誕生したといわれています。 その頃免疫の主な相手である細菌類(原核単細胞生物)は、一人立ちして立派に生きています。 海という自然環境の中で、のびのびとくらしていました。 好きこのんで多細胞生物の身体の中にもぐりこむ必要も、それほどないのです。 ということは、海産無脊椎動物には、免疫という機構は、それほど大切な機能とは思えません。 少なくとも5億年前にはなかったでしょう。 2006/09/28 (木) 6:29 免疫機構が本当に必要になるのは、生物が陸上に進出してからではないかと、考えています。 脊椎動物でいうと、両生類から爬虫類です。 両生類は幼生の時は水性、エラ呼吸ですので、完全な肺呼吸で陸上生活に適応したのは、爬虫類が最初です。 いわゆる恐竜の時代です。 どんな生物にとっても、水は必要です。 陸上の多細胞生物は、体内に体液として、海と似たような成分の水をたくわえています。 その水を溶質として使い、各細胞の物質交換を行っています。 陸上の細菌類にとって、多細胞生物の体内は、魅力的な環境です。 もちろん川や湖、沼やちょっとした水たまり、あるいは湿った土壌など、水のある場所全てに細菌類は生息しています。 しかし中には、生物体の体内を、専用の居場所にしているものもいます。 多くは消化管内に住み着き(多細胞生物にとっては、体外です)その与えられた環境の範囲内で、ほどよく生活をしています。 しかし中には体内に侵入するものもいます。 2006/10/16 (月) 5:18 消化管上皮から組織内への侵入です。 しかしそこにはそのような細菌類を好んで食べる、食欲旺盛な細胞がいます。 白血球という名の補充用細胞です。 白血球はそこで充分な栄養をとると、血管内を通り身体の各所にいき、そこで分裂増殖します。 そしてテロメアが無くなり分裂能力を失うと、その場所で分化をし、その場所に見合った機能細胞となります。 これが私が考えた非常識で、補充用細胞とは白血球、その中でもマクロファージのことであるという結論です。 補充用細胞なので当然分裂増殖します。 そのためには栄養が必要なのは、言うまでもありません。 免疫とは、この補充用細胞の性質そのものです。 この免疫についてもいずれじっくりと、考えたいと思っています。 ところで私はこのことから、生物史上の大きな謎、恐竜が絶滅した本当の理由がわかったような気がします。 興味のある方だけにお話しますので、是非アクセスしてください。 ヒントは細胞壁です。 2006/11/23 (木) 21:33 しかし大きな矛盾点がありますよね。 それは何故今まで誰もそれに気づかなかったかということです。 逆にいえば、もし本当にマクロファージが補充用細胞であるなら、それはとっくに世間の常識になっているはずです。 血液検査は日常的に行われています。 その中で検査をしていたら、マクロファージが骨になったというような報告はないと思います。 ですからちょっとでも常識のある人間なら、すぐにこの考えを放棄するはずです。 しかし私はそれには、補充用細胞は、神経細胞により支配されているのではないかという、仮定を用意しました。 ですから体外に取り出したマクロファージは、いつまでたってもマクロファージのままなのです。 2006/11/26 (日) 21:32 手術も日常茶飯事的におこなわれています。 手術の時は、間違いなく生きている人間の体内を見ています。 その時でも、白血球が筋肉に変わっていったという話は聞いたことがありませn。 しかしこれは細胞レベルでの問題なので、肉眼でそれを識別することは、不可能でしょう。 それに手術中そんな余計なことを考えている余裕もないはずです。 しかし動物実験ではどうでしょう? 私でもひどいことをするなあ、というようなことまで、人間以外の他の動物に対しては行なっています。 もちろんマクロファージが補充用細胞であるという仮定は、人間だけの特性としては考えていません。 少なくとも脊椎動物全ての性質ではあると考えています。 その動物実験でもみつからないのだから、やはり違うのではないか。 さすがに非常識な私も、ほとんどそのように考えています。 2007/01/01 (月) 16:41 しかし万が一にも、この非常識がまかり通れば、生物学上でのいろいろな問題について、新しい観点から考えることができるようになります。 まあ悩んでいてもしょうがありません。 どうせ私は素人ですので、自分で確かめることもできないし、また違っていても失うものは何もありません。 とりあえずいけるところまでいってみましょう。 白血球は、毛細血管の壁をすり抜けることができます。 白血球より小さい赤血球には、できない芸当です。 白血球は形を自由に変えることができ、それで血管の細胞と細胞の間の、狭い隙間を通り抜けるものと思われます。 血管をでた白血球は組織液となり、細胞に直接触れ合うようになります。 そこで免疫の仕事をして、リンパ管を通り再び静脈内に戻るとされています。 それは本当に確認されているのでしょうか? 2007/01/04 (木) 22:13 マクロファージはかつていろいろな名前で呼ばれていました。 脳にあるときはグリア細胞、肝臓にあるときはクッパー細胞、血管内を流れているときは、単球などです。 それは居場所によって姿を変えていたので、かつてはそれぞれ違う種類だと思われていたようです。 それが実はひとつの同じ細胞の変化している姿だとわっかたのは、それほど昔のことではないようです。 それがさらに変化し、その場所の細胞と同じような姿に変わることも、あながち非常識な考えではないかもしれません。 しかしここでまた問題点があります。 血球は発生の時中胚葉から作られる細胞です。 ここから私はマクロファージがなれるのは、中胚葉由来の器官だけであろうと考えていました。 つまり骨、筋肉、血管などです。 2007/01/07 (日) 20:49 イモリの肢の再生の時など、切り口にまず未分化の細胞が、モコモコッと集まります。 これは骨、筋肉、血管の、それぞれ元になる細胞が集まってくるのではなく、一種類の細胞が分裂してとりあえず数を増やし、それが付け根から整然と分化をし、姿を変えていくと考えられます。 その一種類の細胞が、マクロファージなのではないかと思っています。 そしてそれを指揮、監督しているのが、神経細胞でしょう。 イモリやトカゲには、神経細胞の再生能力がある程度あるので、肢やシッポが再生されるのだと思います。 人間には神経細胞を再生する能力がありません。 だから指をつめたら、神経も当然切断されるので、再び生えてくることはないのでしょう。 中胚葉由来の他の器官、腎臓や生殖器なども、マクロファージから作られる可能性が強いと思います。 また組織でいえば、筋組織、結合組織は全てマクロファージから作られることになります。 2007/01/14 (日) 20:40 それでは内胚葉や外胚葉からできる組織や器官はどうでしょう。 内胚葉からは呼吸器系、消化器系の上皮組織や腺細胞、外胚葉からは、表皮や感覚器官、そして神経細胞ができあがります。 このうち神経細胞にはなれないことはわかっています。 感覚器系や、毛、爪などは、元々表皮系の細胞が変化してできたものです。 その表皮は層構造になっていて、一番内側に真皮という中胚葉由来の細胞層があります。 表皮はこすれば垢になることから、最外層から脱落していき、順々に内側の細胞が外側に移動すると考えられないでしょうか。 そして最も内側にある真皮が表皮の細胞に変化するという考え方は、やはり非常識でしょうか。 2007/02/07 (水) 22:18 怪我をし、出血をしたとき、まずカサブタができます。 これは、元々は血液です。 そのカサブタをとったとき、奥にピンク色の薄い皮がみえたような記憶があります。 周りの傷がない部分とは、あきらかに段差ができています。 これから傷を治す、つまり皮膚の再生は、周りの細胞が横方向に増えてくっつくというより、内側の細胞が縦方向に盛り上がって、となりの皮膚と結合していくと考えられないでしょうか? もし真皮が表皮の補充層であるとすれば、表皮から生じた感覚器や爪なども、中胚葉由来の細胞から作られる可能性もできてきます。 また内胚葉からできる呼吸器や消化器系の上皮組織も層構造となっていて、一番身体の内側の層は、体腔を通じ外界と直接接する層です。 外胚葉でいう表皮にあたるので、逆にこの層が一番外側の層と考えられます。 そしてこの上皮組織にも一番内側に中胚葉由来の結合組織があります。 この場合も外側、つまり体腔側の細胞から脱落していき、それを内側の細胞が順に補充をしていくと考えると、これもまた中胚葉由来の細胞が、上皮細胞になる可能性も全くゼロではないと思います。 2007/02/20 (火) 21:13 肝臓やすい臓などの腺組織も、上皮細胞が変化してできたものなので、結果中胚葉由来の細胞からできる可能性もあるということになります。 すると身体の全ての新陳代謝をする細胞が、中胚葉細胞、つまりマクロファージから作られるという壮大な非常識が成立することになります。 もともと発生の時中胚葉になるのは、受精の瞬間の表層回転により、動物半球と植物半球が混ざりあった部分と考えられます。 ですから動物半球からできる外胚葉と、植物半球からできる内胚葉の両方の性質をもっていても、不思議ではないような気もします。 ちなみに表層回転により、もう一箇所混ざりあう部分ができますが、この部分が生殖細胞になるのではないかと、考えています。 ここまでくると本当に非常識の極みであります。 2007/04/08 (日) 20:10 発生の時、外胚葉、内胚葉系の細胞は、テロメアはさみの酵素を使い、すべての細胞が一気に能力の限界まで、分裂してしまうのでしょう。 また中胚葉細胞も、一部を除いては、テロメアを使い切ってしまうと思います。 大胆な考え方のようですが、無性生殖をする多細胞生物のところで考えたように、たった一つの分化全能性があり、テロメアMAXの細胞があれば、多細胞生物は作れるのです。 マクロファージが、そのたった一つの細胞であっても、それほど不思議ではないのです。 ただマクロファージには、分化全能性はありません。 生殖細胞と神経細胞にはなることができないのです。 ですから高等な多細胞生物の再生能力は、それほど高くないのです。 系統だった組織の形成には、神経細胞が必要不可欠なものと考えられるからです。 2007/04/12 (木) 22:22 またテロメアもMAXではありません。 マクロファージのテロメアがどのように減っていくのかはわかりませんが、血管内を流れている時は、30個前後のテロメアをもっているようなきがします。 10億個の細胞のかたまりというのに、こだわっています。 一つの細胞が30回分裂をすれば、約10億になるのです。 またそのテロメアの数は年齢によって差があるのではないかというのが、今まで考えてきたことです。 少し常識的な考えでは、各組織、器官ごとに補充細胞があり、そのテロメアの残数により、成長期、安定期、老年期というような流れが生じるのだと考えてきました。 非常識な考えでは、補充細胞はマクロファージ1種類ということになるので、成長や衰えのメカニズムを今までより単純に考えることができそうです。 2007/04/18 (水) 23:00 血液は骨髄から作られるのですが、子供のころは肩や腰などの骨からも、血液ができるようです。 大人になると、それは脊椎骨からのみ生産されます。 これから考えるともっと幼い頃、まだ母親の胎内にいるころは、手や足の骨からも、血液はできていたことが予想されます。 そしてその時のマクロファージのテロメアの数は、大人に比べて少ないはずだというのが、私の考えです。 この順番は、発生の時の骨の形成の逆になっています。 以上が私の非常識です。 それなりに魅力のある考え方だとは思っていますが、現実とあっていなければなにもなりません。 しかし私にはそれを確かめる手段は何もありません。 私の非常識に少しでも興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をください。 よろしくお願いします。 第6章 多細胞生物の生と死 5.常識への挑戦 完 2007/04/22 (日) 20:30 [[「はじめに」へもどる >>はじめに]]
私はこれまで、サメがガンにならないというセールスコピーをきっかけに、いろいろ非常識なことを思いついてきました。 でもそれは全て、生物学の未知なる部分についてです。 生物学はあまりにも複雑であるため、現在でも非常に多く解明されていない部分のある学問です。 私は素人の特権で、その未知なる部分について勝手な想像をしてきました。 しかし今回思いついたことは、すでにわかっている部分にふくまれます。 常識の部分に新しいことを、思いついてしまったのです。 それだけにかなり悩みました。 私は素人ですので、常識の部分の知識が、決定的に不足しています。 それを補うために、もっと勉強しなければいけないのではないかとも考えました。 (私の知識は高校の生物の参考書と、数冊の科学入門書です) しかしもともと努力が好きなタイプの人間ではないので、途中でネをあげることはわかっています。 それに常識の部分を勉強すると、今思いついたことがさらに書きにくくなるだろうと思うので、素人の直感ということで紹介させていただきたいと思います。 2006/09/15 (金) 7:45 前節([[4. ガ ン>4. ガ ン]])までで補充用細胞のテロメアの残りが、成長や衰え、そしてガンの発生にも関係があるのではないかという考えを示してきました。 そしてそれは受精卵からの発生の順番に、関係がありそうだと見当をつけていました。 補充用細胞は、その器官、組織ごと、つまり細胞の種類ごとにあるはずです。 その各々の補充用細胞のテロメアの残りが、発生時のわずかな差によりズレが生じ、それが生物の段階的な衰えや、ガンの発生しやすい年齢層との関わりを理論付けようとしていました。 しかしどうもうまくいきません。 スッキリしたイメージがうかばないのです。 各々の補充用細胞がどこにあるかという問題もあります。 上皮組織でしたら層構造になっているようなので、層の下側に補充用細胞の巣のようなものがあるとも考えられますが、骨や筋肉、感覚器官なども、間違いなく新陳代謝をします。 それらの補充用細胞がどこにあるのか、どこからくるのかということについては、まるで見当もついていませんでした。 2006/09/17 (日) 10:26 補充用細胞もかなりの数になると思われるので、それが骨や筋肉のそばにあるとしたら、それについてかかれている本があってもいいはずです。 またどこからか流れてくるにしても、それは間違いなく細胞なのですから、今まで発見されていないというのもおかしな話です。 最初の発生の時には、骨や筋肉や血管は、神経に誘導され同士にできると考えています。 トカゲのシッポの再生の時などの切り口にモコモコッと、未分化の細胞が集まってくるイメージです。 最初の発生の時がそうなら新陳代謝の時も同じなのではないかというのが、私の非常識の第一歩です。 骨髄の中には、骨髄幹細胞という、未分化度の高い細胞が存在するのは知られています。 この細胞から血球が生じ、条件によっては筋肉などにもなれる能力があると、本には書いてありました。 これは補充用細胞の候補です。 少なくとも血球の補充用細胞ではあります。 これが全身に流れ、骨や筋肉になるなら、新陳代謝の説明もうまくつきそうですが、どのように移動するというのでしょう? 血液は全身をくまなくめぐり、各細胞に栄養や酸素を補給します。 補充用細胞が血液中にあれば、全身の新陳代謝について考えることができます。 しかし血液中にそんな細胞が流れているという話は、まったく聞いたことがありません。 もしあったら血液検査ですぐわかるはずです。 血液中には、赤血球と白血球という細胞があります。 それぞれ酸素運搬と免疫に関する大事な細胞です。 これは常識です。 私の非常識は、この常識の部分をくつがえそうというものです。 赤血球には核がありません。(もっとも哺乳類だけですが) ですから分裂能力はないので、これは絶対に違います。 2006/09/20 (水) 7:04 白血球は核を持ちアメーバー運動をする、細胞の中では最も単細胞生物に近い細胞です。 もちろん分裂能力もあり、ウィルスなどの外的が侵入したときは、たちどころに分裂して、その敵と闘います。 その数は本によっては、何兆個にもなると書かれています。 また特定の抗原に対し特定の細胞になる(いわゆる免疫反応です)のですから、分化能力も持っています。(この分化は身体を作るときの分化とは、少し違うのですが) 私は非常識にも、この白血球こそが、補充用細胞なのではないかと、考えてしまったのです。 白血球には、免疫機能という大切な役割があります。 私は進化の過程で、補充用細胞としての任務が先で、免疫機能はその性質を利用し、あとからうまれてきた能力ではないかと思います。 多細胞生物は進化のビックバンの頃、爆発的な勢いで登場してきます。 海産の無脊椎動物は、ほとんど現在生息しているもの全てが、この時代に誕生したといわれています。 その頃免疫の主な相手である細菌類(原核単細胞生物)は、一人立ちして立派に生きています。 海という自然環境の中で、のびのびとくらしていました。 好きこのんで多細胞生物の身体の中にもぐりこむ必要も、それほどないのです。 ということは、海産無脊椎動物には、免疫という機構は、それほど大切な機能とは思えません。 少なくとも5億年前にはなかったでしょう。 2006/09/28 (木) 6:29 免疫機構が本当に必要になるのは、生物が陸上に進出してからではないかと、考えています。 脊椎動物でいうと、両生類から爬虫類です。 両生類は幼生の時は水性、エラ呼吸ですので、完全な肺呼吸で陸上生活に適応したのは、爬虫類が最初です。 いわゆる恐竜の時代です。 どんな生物にとっても、水は必要です。 陸上の多細胞生物は、体内に体液として、海と似たような成分の水をたくわえています。 その水を溶質として使い、各細胞の物質交換を行っています。 陸上の細菌類にとって、多細胞生物の体内は、魅力的な環境です。 もちろん川や湖、沼やちょっとした水たまり、あるいは湿った土壌など、水のある場所全てに細菌類は生息しています。 しかし中には、生物体の体内を、専用の居場所にしているものもいます。 多くは消化管内に住み着き(多細胞生物にとっては、体外です)その与えられた環境の範囲内で、ほどよく生活をしています。 しかし中には体内に侵入するものもいます。 2006/10/16 (月) 5:18 消化管上皮から組織内への侵入です。 しかしそこにはそのような細菌類を好んで食べる、食欲旺盛な細胞がいます。 白血球という名の補充用細胞です。 白血球はそこで充分な栄養をとると、血管内を通り身体の各所にいき、そこで分裂増殖します。 そしてテロメアが無くなり分裂能力を失うと、その場所で分化をし、その場所に見合った機能細胞となります。 これが私が考えた非常識で、補充用細胞とは白血球、その中でもマクロファージのことであるという結論です。 補充用細胞なので当然分裂増殖します。 そのためには栄養が必要なのは、言うまでもありません。 免疫とは、この補充用細胞の性質そのものです。 この免疫についてもいずれじっくりと、考えたいと思っています。 ところで私はこのことから、生物史上の大きな謎、恐竜が絶滅した本当の理由がわかったような気がします。 興味のある方だけにお話しますので、是非アクセスしてください。 ヒントは細胞壁です。 2006/11/23 (木) 21:33 しかし大きな矛盾点がありますよね。 それは何故今まで誰もそれに気づかなかったかということです。 逆にいえば、もし本当にマクロファージが補充用細胞であるなら、それはとっくに世間の常識になっているはずです。 血液検査は日常的に行われています。 その中で検査をしていたら、マクロファージが骨になったというような報告はないと思います。 ですからちょっとでも常識のある人間なら、すぐにこの考えを放棄するはずです。 しかし私はそれには、補充用細胞は、神経細胞により支配されているのではないかという、仮定を用意しました。 ですから体外に取り出したマクロファージは、いつまでたってもマクロファージのままなのです。 2006/11/26 (日) 21:32 手術も日常茶飯事的におこなわれています。 手術の時は、間違いなく生きている人間の体内を見ています。 その時でも、白血球が筋肉に変わっていったという話は聞いたことがありませn。 しかしこれは細胞レベルでの問題なので、肉眼でそれを識別することは、不可能でしょう。 それに手術中そんな余計なことを考えている余裕もないはずです。 しかし動物実験ではどうでしょう? 私でもひどいことをするなあ、というようなことまで、人間以外の他の動物に対しては行なっています。 もちろんマクロファージが補充用細胞であるという仮定は、人間だけの特性としては考えていません。 少なくとも脊椎動物全ての性質ではあると考えています。 その動物実験でもみつからないのだから、やはり違うのではないか。 さすがに非常識な私も、ほとんどそのように考えています。 2007/01/01 (月) 16:41 しかし万が一にも、この非常識がまかり通れば、生物学上でのいろいろな問題について、新しい観点から考えることができるようになります。 まあ悩んでいてもしょうがありません。 どうせ私は素人ですので、自分で確かめることもできないし、また違っていても失うものは何もありません。 とりあえずいけるところまでいってみましょう。 白血球は、毛細血管の壁をすり抜けることができます。 白血球より小さい赤血球には、できない芸当です。 白血球は形を自由に変えることができ、それで血管の細胞と細胞の間の、狭い隙間を通り抜けるものと思われます。 血管をでた白血球は組織液となり、細胞に直接触れ合うようになります。 そこで免疫の仕事をして、リンパ管を通り再び静脈内に戻るとされています。 それは本当に確認されているのでしょうか? 2007/01/04 (木) 22:13 マクロファージはかつていろいろな名前で呼ばれていました。 脳にあるときはグリア細胞、肝臓にあるときはクッパー細胞、血管内を流れているときは、単球などです。 それは居場所によって姿を変えていたので、かつてはそれぞれ違う種類だと思われていたようです。 それが実はひとつの同じ細胞の変化している姿だとわっかたのは、それほど昔のことではないようです。 それがさらに変化し、その場所の細胞と同じような姿に変わることも、あながち非常識な考えではないかもしれません。 しかしここでまた問題点があります。 血球は発生の時中胚葉から作られる細胞です。 ここから私はマクロファージがなれるのは、中胚葉由来の器官だけであろうと考えていました。 つまり骨、筋肉、血管などです。 2007/01/07 (日) 20:49 イモリの肢の再生の時など、切り口にまず未分化の細胞が、モコモコッと集まります。 これは骨、筋肉、血管の、それぞれ元になる細胞が集まってくるのではなく、一種類の細胞が分裂してとりあえず数を増やし、それが付け根から整然と分化をし、姿を変えていくと考えられます。 その一種類の細胞が、マクロファージなのではないかと思っています。 そしてそれを指揮、監督しているのが、神経細胞でしょう。 イモリやトカゲには、神経細胞の再生能力がある程度あるので、肢やシッポが再生されるのだと思います。 人間には神経細胞を再生する能力がありません。 だから指をつめたら、神経も当然切断されるので、再び生えてくることはないのでしょう。 中胚葉由来の他の器官、腎臓や生殖器なども、マクロファージから作られる可能性が強いと思います。 また組織でいえば、筋組織、結合組織は全てマクロファージから作られることになります。 2007/01/14 (日) 20:40 それでは内胚葉や外胚葉からできる組織や器官はどうでしょう。 内胚葉からは呼吸器系、消化器系の上皮組織や腺細胞、外胚葉からは、表皮や感覚器官、そして神経細胞ができあがります。 このうち神経細胞にはなれないことはわかっています。 感覚器系や、毛、爪などは、元々表皮系の細胞が変化してできたものです。 その表皮は層構造になっていて、一番内側に真皮という中胚葉由来の細胞層があります。 表皮はこすれば垢になることから、最外層から脱落していき、順々に内側の細胞が外側に移動すると考えられないでしょうか。 そして最も内側にある真皮が表皮の細胞に変化するという考え方は、やはり非常識でしょうか。 2007/02/07 (水) 22:18 怪我をし、出血をしたとき、まずカサブタができます。 これは、元々は血液です。 そのカサブタをとったとき、奥にピンク色の薄い皮がみえたような記憶があります。 周りの傷がない部分とは、あきらかに段差ができています。 これから傷を治す、つまり皮膚の再生は、周りの細胞が横方向に増えてくっつくというより、内側の細胞が縦方向に盛り上がって、となりの皮膚と結合していくと考えられないでしょうか? もし真皮が表皮の補充層であるとすれば、表皮から生じた感覚器や爪なども、中胚葉由来の細胞から作られる可能性もできてきます。 また内胚葉からできる呼吸器や消化器系の上皮組織も層構造となっていて、一番身体の内側の層は、体腔を通じ外界と直接接する層です。 外胚葉でいう表皮にあたるので、逆にこの層が一番外側の層と考えられます。 そしてこの上皮組織にも一番内側に中胚葉由来の結合組織があります。 この場合も外側、つまり体腔側の細胞から脱落していき、それを内側の細胞が順に補充をしていくと考えると、これもまた中胚葉由来の細胞が、上皮細胞になる可能性も全くゼロではないと思います。 2007/02/20 (火) 21:13 肝臓やすい臓などの腺組織も、上皮細胞が変化してできたものなので、結果中胚葉由来の細胞からできる可能性もあるということになります。 すると身体の全ての新陳代謝をする細胞が、中胚葉細胞、つまりマクロファージから作られるという壮大な非常識が成立することになります。 もともと発生の時中胚葉になるのは、受精の瞬間の表層回転により、動物半球と植物半球が混ざりあった部分と考えられます。 ですから動物半球からできる外胚葉と、植物半球からできる内胚葉の両方の性質をもっていても、不思議ではないような気もします。 ちなみに表層回転により、もう一箇所混ざりあう部分ができますが、この部分が生殖細胞になるのではないかと、考えています。 ここまでくると本当に非常識の極みであります。 2007/04/08 (日) 20:10 発生の時、外胚葉、内胚葉系の細胞は、テロメアはさみの酵素を使い、すべての細胞が一気に能力の限界まで、分裂してしまうのでしょう。 また中胚葉細胞も、一部を除いては、テロメアを使い切ってしまうと思います。 大胆な考え方のようですが、無性生殖をする多細胞生物のところで考えたように、たった一つの分化全能性があり、テロメアMAXの細胞があれば、多細胞生物は作れるのです。 マクロファージが、そのたった一つの細胞であっても、それほど不思議ではないのです。 ただマクロファージには、分化全能性はありません。 生殖細胞と神経細胞にはなることができないのです。 ですから高等な多細胞生物の再生能力は、それほど高くないのです。 系統だった組織の形成には、神経細胞が必要不可欠なものと考えられるからです。 2007/04/12 (木) 22:22 またテロメアもMAXではありません。 マクロファージのテロメアがどのように減っていくのかはわかりませんが、血管内を流れている時は、30個前後のテロメアをもっているようなきがします。 10億個の細胞のかたまりというのに、こだわっています。 一つの細胞が30回分裂をすれば、約10億になるのです。 またそのテロメアの数は年齢によって差があるのではないかというのが、今まで考えてきたことです。 少し常識的な考えでは、各組織、器官ごとに補充細胞があり、そのテロメアの残数により、成長期、安定期、老年期というような流れが生じるのだと考えてきました。 非常識な考えでは、補充細胞はマクロファージ1種類ということになるので、成長や衰えのメカニズムを今までより単純に考えることができそうです。 2007/04/18 (水) 23:00 血液は骨髄から作られるのですが、子供のころは肩や腰などの骨からも、血液ができるようです。 大人になると、それは脊椎骨からのみ生産されます。 これから考えるともっと幼い頃、まだ母親の胎内にいるころは、手や足の骨からも、血液はできていたことが予想されます。 そしてその時のマクロファージのテロメアの数は、大人に比べて少ないはずだというのが、私の考えです。 この順番は、発生の時の骨の形成の逆になっています。 以上が私の非常識です。 それなりに魅力のある考え方だとは思っていますが、現実とあっていなければなにもなりません。 しかし私にはそれを確かめる手段は何もありません。 私の非常識に少しでも興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をください。 よろしくお願いします。 第6章 多細胞生物の生と死 5.常識への挑戦 完 2007/04/22 (日) 20:30 [[6. 自律神経1>>6. 自律神経1]]

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