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痛風記 その9

    
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さて、ひさびさの痛風記であります。
私の痛風がその後どうなったか?
まあ、そんなことはあまり興味のないことかもしれませんが……。

発病当時は自分の病気の記録を残そうと、張り切って書きましたが、実はこの病気、「のどもとすぎればナントヤラ」でもあるのです。
症状はとにかく“痛い”の一点だけ。その痛みがなければまったく通常の生活ができるのです。
でも痛みがないからといって薬を飲まなかったり、暴飲暴食を続けたりすると発作の間隔も短くなり、恐ろしい合併症をひきおこす危険性も強くなるのです。

私の場合、今のところ薬は飲み続けていますし、アルコールの量もある程度制限している模範的(?)な痛風患者なので、病気が治ったわけではないけれど、まあ発作がでることもあるまいとたかをくくっていました。
実際、月に一度血液検査をしてもらっていますが、尿酸値もだいぶ改善されていると先生もおっしゃっていました。
それでも年末になるといろいろ付き合いとかがありますよね。
一応気をつけているつもりでしたが、私はもともと嫌いなほうじゃない、というかお酒は大好きです。まあそれに、薬を飲んでいるから大丈夫だろうという油断もありました。

12月31日大晦日の朝、もう仕事は休みなので少し朝寝坊をして、さて起きようかと思ったら、なにやら懐かしい感覚です。
ン? と思いつつも立ち上がった瞬間、忘れかけていたあの衝撃的な思い出が鮮烈によみがえりました。
「イッ、イタイ!」
キタ、キタ、きました。この痛みはまぎれもなく痛風です。今度は左足のかかとにきました。
もう一度ゆっくりと蒲団に座り、今、私の身体におきている状況の分析につとめることにしました。

「マッ、まずいぞこりゃ!」
時は12月31日、もう病院は休みです。痛み止めの薬も確か2回分しか残ってないはずです。それに、このことが妻にバレルと、またあの“ビール差し止めの刑”に処せられることは明白です。
正月にビール無しで過ごすというのは、私の生き方に反するではありませんか。

座り直してこれだけのことを瞬時に考えました。
フト気づいたのですが、「座っていれば痛くない!」――最初の発作の時は、座ろうがなにをしようがズーッと痛かったのが、とりあえず今回はそれよりは軽そうです。

「どうか立って歩いている姿をみられませんように…!」
しかし、私のそんな儚い期待もそのわずか1時間後にはあっさり消し飛んでしまいました。
朝食ができたと妻が呼びにきました。私の部屋から、ダイニングキッチンまで移動しなければなりません。
こっちに持ってきてくれというのも不自然です。
柱にすがってなんとか立つことはできましたが、ここから移動するには右足と左足を交互に前へ動かさなければなりません。
体重が右足にかかっているときはいいのですが、それが左足にかかるとやはりあの激痛が走ります。
顔だけは普段どおりを装いながら歩いたつもりですが、そんなことで妻のするどい目をごまかすことはできませんでした。

「アレッ、足どーしたの? アッ! またでたんだ痛風? ハハハ、そりゃもうビールだめだね、ハッハッハッ」
本当に痛風とは、よくヒトに笑われる性質の病気です。本人も笑うより仕方がありません。
「いや、別に…、最初の時に比べればたいしたことなさそうだよ……」
「アー、そういやぁ最近またビールふえだしてたよねー、まぁ、正月くらい休んどきなさい。」
心が痛みます。返す言葉もありません。よりによってこの時期に……
いずれ再発する可能性はあると思っていましたが、なにも12月31日をねらうこともないでしょうに……トホホホ

(2006年1月13日)

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