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恐るべき妖刀



「ワポル……か。どこの天人だか知らないがこの俺に大層な真似をしてくれるぜ」

夜兎族特有のマントに飛行帽を被った40代の親父がそこにいた。
彼は第一級危険生物を追い、駆除する宇宙の掃除人えいりあんばすたーである。
しかもその中でも最強とうたわれる掃除人で、いち掃除人でありながらあちこちの惑星国家の政府にも顔が利き、
数多の星を渡り数多くの化け物を狩ってきた男。
ついたあだ名が星海(うみ)坊主……生ける伝説である。
彼は今回の出来事を何処かの酔狂な天人が企てた遊戯だと見当をつけていた。
しかも苦もなく最強のえいりあんばすたーである彼を攫い、首輪をつける手並み。
まさに気付かぬ間に自分の首には決して逃れ得ぬ鎖が繋げられていた。
こんな真似が出来るものとなるとそんじょそこらの道楽貴族ではありえない。
よほど大きな犯罪組織が裏についていることだろう。
そして彼を星海坊主と知りながらこの遊戯の中へ放り込んだというのなら――

脱出は不可能。

それが彼の下した結論だった。
宇宙最強を誇る戦闘民族「夜兎」。
その生き残りである彼のことはさぞ調べがいがあったことだろう。
ことさら自分のことを隠して生きているわけでもない。
ここまで大規模な拉致監禁、そして殺戮を強制させるような企てに自分の対策がないわけがないだろう。
「細工は流々、後は仕上げをごろうじろ」というわけだ。

「ふざけた野郎だ……」

怒りが込み上げる。
ワポルに、そして今のこの状況に歓喜を感じてしまう自分自身に。
夜兎の本能は闘争を求める。
夜兎族の居場所は……戦場だ。
この身体に流れるのは獣の血。
獲物を求めてさまよう夜兎はしょせん戦場でしか生きられない。

「生き延びてやるさ……望みの通りにな」

そして、血のこと以上に彼には死ねない理由があった。
それは彼のたった一人の娘「神楽」のことだ。
いつの間にか家から消えていて、今まで散々探し回っていた。
そしてようやく居場所を掴んだのだ。
「地球」――神楽はそこにいる。
夜兎の血を恐れ、家族を壊すことを恐れ彼は家から逃げ回っていた。
結果、家族はどうしようもなく壊れてしまった。
だがまだ無くなってしまったわけではない。
「罪滅ぼし」がしたかった。
日の下で共に生きることができなくとも月の下でなら一緒に生きていける。

必ず探し出して……護るのだ。

その為に殺戮が必要だというのなら

「ためらう理由がどこにある?」

しょせん夜兎が歩くのは血塗られた道だった。
そんなことはとうの昔に知っていたし――慣れていた。

人は簡単には変われない、変われるものか。
もがいても、もがいても、結局変われやしなかった。
なにも変えることなんてできなかった。
苦しいだけなら いっそ……

◆ ◆ ◆

空条承太郎は辺りを見回し、ここが何処かの軍事基地であることを確認した。
次に地図を確認する。
島の形に見覚えはなかった。
いくらなんでも世界中のすべての島を知っているわけではないが、彼は海洋学者であり
それなりに地図、海図とは親しい付き合いをしている。
少なくとも日本近海にあり得る島ではない。

「これもスタンド能力か?」

スタンドとは素質ある者の生命エネルギーが生み出す力ある映像のこと。
その能力は個体差があり、彼、承太郎は今まで様々なスタンド使いと相対してきた。
今の事象に近いと思われるのは、船そのものに取りついて我が物とするオランウータンの使っていた能力。
それとも宿敵DIOの館を幻で別世界のように見せていたスタンド能力か。
しかしどちらも強力な力ではあったが、今回のこれがスタンドだとするなら力の桁が違いすぎる。
あのワポルという者は間違いなくスタンド能力者だろうが、この島や他の参加者については保留とするべきであった。
彼は冷静にデイパックを開け、支給品を確認する。
今自分に何ができるのか、殺し合いを強制させられている今の状況では最優先事項だ。
中から出てきたのは一本の日本刀。
それ以外に武器らしいものは何も入っていなかった。
彼に剣術の心得はなかったし、戦闘手段ならば彼のスタンド・スタープラチナがある。
戦いにおいて役に立つとは思えなかったが、牽制や脅しには使えるかもしれない。
そう判断し、承太郎は刀を持って歩きだ――そうとした。

彼の視線の先。
そこには白いマントで身を覆った壮年の男がいた。

「よう、いい月だな」
「あんたは?」

男の軽口に承太郎は端的に返す。

「面白みのねえ野郎だ。俺は人からは星海坊主と呼ばれてる」
「そうか、俺は空条承太郎。ところで……」

承太郎は刀を腰に当て、半身に構えをとった。

「なぜそんなに血に飢えたような顔をしている?」
「わかるかい? あんたも中々の修羅場をくぐってきているようだな」

男はニンマリと笑うと、背中から大きな黒い棍棒を取り出した。

「あんたに恨みはねぇ。だがすまねぇな、ここで死んでくれや」
「やれやれだぜ」

承太郎は大げさに嘆息すると、帽子のつばを引き下げた。

「これからのことは、あんたをぶちのめしてから考えるとするか」
「フ、吠えるねぇ、やってみな。できるものならな」

男――星海坊主の殺気が膨れ上がる。
それを見て承太郎は迅速に動いた。

「!」

なんと承太郎は地面に両手をつき、深々と身を伏せたのだ。

「すみまっせーーーーーんっっ!!」
「………」

“なんだ、これは?”
それが承太郎の思考に上った最初の言葉だった。
上からは星海坊主の冷やかな視線が浴びせられている。
今承太郎がしていること。

それは土下座に他ならなかった。

「なんの……真似だ?」

だがその言葉に承太郎は答えることができない。
否、答えてしまう……自らの意志とは関わりなく。

「すいまっせーん!! 調子にのってましたァア! 命だけは、命だけは勘弁してくださいィィィ!!
 靴の裏でも何でも舐めますんでぇえ!!」

地面に額をこすりつけながら叫ぶその姿はヘタレ以外の何物でもなかった。

“か…身体が勝手に……口も…”

どういう事か、今の承太郎は身体の自由が全く効かなかった。
なんとか、力を振り絞って顔をあげるが、そこにはこめかみに血管を浮かべてキレた親父がいた。

「ちょっとぉおおおおおお!? なにやってんのおおお!?
 こちとらオラ、ワクワクしてきたぞ的に気ぃ昂ぶらせてたんだぞ?
 それをなにエロビデオ見てたらテープが切れて国会中継に切り替わっちゃったみたいな
 萎え方させてくれてんのォオ!?」

頭を踏みつけられ、にじられる。
かつて恋人のスタンドを持つ鋼入りのダンに屈辱的な行為を受けたが、
今回のこれは承太郎にとってその時以上の恥辱だった。

“く、くそ……一体これは……まさかスタンド攻撃を受けているのか?”

だが反応からして目の前の男からの攻撃ではない。
ここではないどこからか遠隔攻撃を受けているとしか思えなかった。
先ほどからスタープラチナを出そうとしているにも関わらず、一向に現れないのも奇妙だった。

“く、攻撃の正体が掴めない限り……やられる!”

頭上では星海坊主が今にも棍棒を振り下ろさんとしているところだった。

“いったい何処からどうやって攻撃されているんだ!?”

承太郎が手に持つ刀が妖しい輝きを放った……ような気がした。

◆ ◆ ◆

「ワポル……それに悪魔の実、ですか?」
「そうだ、ワポルはバクバクの実を食った大食い人間。なんでもかんでも胃に入れちまう化け物さ」

“なんだか他人事を言われてるように聞こえないなぁ”

歩きながら弥子とサンジはお互いの情報を交換し合っていた。
向かうは一番近い施設、軍事基地と思しき場所だった。

「それに、そっちの話も聞けば聞くほど不思議だぜ。車、飛行機、自動販売機……それに魔人、か」
「いえ、魔人の方はこっちでも異常なんですけど……」

話しているうちに森をぬけ、広々とした場所へ出る。
道路をはさんで目指す軍事基地は目の前だ。
弥子は意気揚々とサンジの手を引くと入口まで走った。

「さあ、早くいってサンジさんの手料理を食べさせてよ!」
「おう、とっておきの料理をご馳走す――」

サンジがすべて言い終える前に、弥子は腕を引かれたたらを踏んだ。

「え? なにす……」
「し、弥子ちゃん静かに! 誰かいる……」

基地の正門に身を隠しながら二人はおそるおそる中の様子をうかがう。
そこでは黒い棍棒を持つ男と刀を持つ白いコートを着た男が対峙していた。

「サ、サンジさん……まさか――」
「ああ、白い方はわからねぇけど、棍棒持ってる方はありゃ確実に乗ってるな……危険だぜ」
「ど、どうしよう」

そうこういっている内に白いコートの男が土下座した。
どうやら許しを請うているようだ。
その様子を見てサンジが舌打ちする。

「弥子ちゃん行こう……北の方に民家がある。そこでなら料理もできるだろ」
「ちょ、ちょっとサンジさん! 見捨てるんですか?」

サンジは土下座する男をまるでゴミでも見るかのような目で見た。

「男ってのは意地をなくしたら生きている資格はないのさ。
 意地ってのは男が何もかもなくしても最後に残っていなきゃならない。
 奴はそれを唾吐いて捨てたんだ。助ける価値なんてないさ」

非情に見捨てようとするサンジに弥子は追いすがった。

「ま、待ってください! サンジさん強いんですよね? 何とか、それでも助けてあげる訳にはいきませんか?」
「弥子ちゃん、どうしてそんなにこだわるんだい? あんな男、助けたところで足手まといになるだけさ。
 もしかしたら命おしさに裏切られるかもしれない。」

サンジはそう言うと黙って弥子の瞳を見詰めた。
厳しいだけではない、弥子の身を案じる優しさもその視線には含まれている。

「上手く言えないけど……あの人を見捨てたら、そういう選択をしちゃったら私はもう誰も信じられない気がする。
 あの人を見捨てることで、私自身も誰かから見捨てられるんじゃないかって、そうやって人を信じられなくなっちゃう気がするの」

しばし見つめ合う二人。
先に目を逸らし、申し訳なさそうに目を伏せたのは弥子の方だった。

「ご、ごめんなさい。やっぱり無理強いはできないよね、はは、サンジさん優しいからって甘えすぎちゃった。
 本当にごめんなさい……なんとか私だけでやってみる」

明るく笑って弥子はサンジに背を向けた。
怖くて怖くて堪らなかった。
足が震えてその場から動かなかった。
しかし……ネウロと、あの理不尽な魔人とともに幾度もの窮地を潜りぬけてきた思考だけは止まらなかった。

“私が普通に間に入ってもただ殺されちゃうだけだよね……何か方法を考えなくちゃ”

武器が必要だ。
弥子は今まで怖くて確認していなかった自分のデイパックを下におろすと中身を確認しようとした。
できるだけ急がなければならない。あの白いコートの男が殺されてからでは遅いのだ。
だがその弥子の手を止める者がいた。

「サンジ、さん……」
「はーあ、解ったよ弥子ちゃん。レディにそんな顔させるなんて紳士失格だ」

弥子の顔に笑顔が戻る。
それを見てサンジは優しくほほ笑んだ。

「俺に策があるからよーく、聞くんだ。まず……」


◆ ◆ ◆


星海坊主は微塵の容赦もなく、承太郎の後頭部めがけて黒い棍棒――宝貝・降魔杵――を振り下ろした。
一瞬後には承太郎の顔は潰れたトマトと化す筈だった――だが

「オラァ!!」
「何ィッ!?」

突如横から割って入ってきた黒いスーツの男が承太郎の顔面を蹴り飛ばしたのだ。
結果、降魔杵の狙いは外れ承太郎は奥歯を折るだけで済む。
そして承太郎は無防備に頭部に衝撃を受けてそのまま気絶してしまった。

「貴様、何奴!?」
「あとでな、ほら、弥子ちゃん!!」

突然現れた黒スーツの男――サンジ――は承太郎の胸倉を掴み上げると
基地施設の方向へと思いきり投げ飛ばした。

「てめぇ!」
「おっとっ」

星海坊主はサンジへと棍棒の一撃を見舞うが、それは軽快に回避される。
そしてサンジが投げ飛ばした承太郎はというと、施設入口の前にはすでに回り込んでいた弥子がいて
彼女が承太郎の体を引きずりながら施設の中へと運びこんでしまった。
それを確認すると星海坊主はサンジへと向き直った。
サンジは不適な笑みを浮かべている。

「俺の名はサンジ、お前の相手は俺さ」
「そうかい……俺は星海坊主。さっきの奴よりかはマシなようだな……」
「あんな情けねぇ奴と一緒にするなって!!」

言うが早いか、サンジの高速の蹴りが星海坊主に襲いかかる。
その蹴りを星海坊主は後ろに大きく飛んで回避した。
着地と同時に前に跳躍し、降魔杵を振りかぶる。

「おるぅあぁーーーーーッ!!」

その一撃はコンクリートの地面を大きく砕き、クレーターを穿った。

「うおおおっ!?」

サンジは間一髪で回避に成功したものの、その衝撃に弾き飛ばされてしまう。
その隙を星海坊主が逃すはずもなかった。
倒れたサンジ目掛けて追撃の降魔杵が迫る。
だが単純な直線の攻撃。
サンジは勢いよく転がり起き、その攻撃と交差しながらカウンターの蹴りを放った。
それは星海坊主の腹部へと突き刺さる。

「腹肉(フランシェ)シュート!」
「ぐほぉおっっ!!」

星海坊主は基地を取り囲む塀へと激突し、倒れた。
だがサンジが追撃に移るよりも早く星海坊主は顔をあげる。

「くっくっく、滾る……夜兎の血が……やはり俺は獣だ……それ以外になれないのさ」
「ああん?」

次の瞬間、あっという間に間合いを詰め、星海坊主は降魔杵をサンジへと叩き込む。

「ちぃ!」

焦りながらもそれをかわすサンジだったが、降魔杵は休むことなく次々とサンジの急所に襲いかかってきた。

「つァアアアアアアっっ!!」

“こ…この野郎! さっきのダメージ全くねえのか!”

途切れることのない黒い暴風のただなかでサンジは星海坊主のタフネスに驚愕する。

“だが弱点は見つけた! これなら弥子ちゃんに話した『あの作戦』を使うまでもねえな”

サンジが見つけた星海坊主の弱点。
それは攻撃が単調なことだった。
スピード、パワーこそ脅威だが獲物をただ振り回すだけの攻撃しかしてこない。
棍棒のリーチもすでに掴んだ。

“次だ、次の攻撃を逆手にとって沈めてやる!”

「おぅりゃぁああああッッ!!」

狙い澄ましたかのように御あつらえ向きの大振りの攻撃がやってきた。

“ここだ!”

降魔杵の攻撃を?い潜り、サンジは星海坊主の首を狙いに行く。
首肉(コリエ)からのコンボ技、羊肉ショットでとどめを刺すつもりだった。

しかし、そこで想定外の事態が起きる。
サンジが攻撃に態勢を移した瞬間、星海坊主はニヤリ、と哂った。

「降魔杵変形!!」

なんと黒い棍棒のようだった降魔杵が一瞬でその姿をかえ、まるで薙刀のような大太刀へと姿を変えたのだ。

「んな?」

「悪いな、許しは請わねぇよ」

変形した降魔杵はサンジの見切りを狂わせ、無情にもその胴を深く薙いだ。

鮮血が、舞う。

「ぐぅ――――」

サンジは喉から吐き出されようとした絶叫を両手で抑え――ゆっくりと両膝を地についた。

「倒れねぇ、声も上げねぇ、か。見上げたもんだ」
「う、る…せぇ」

“ここで声を上げちまうわけにはいかねぇんだ。弥子ちゃんが……きちまう”

絶叫を聞きつければ、あの可愛い少女は震えながらもここへやってきてしまうだろう。
サンジを救うために。
それだけは、それだけは絶対に避けなければならなかった。

“ち、畜生……甘く、見過ぎちまった……せめて、『作戦』だけは……”

「情けだ、介錯してやる。最後にいい残すことはないか?」

星海坊主は静かに刃をサンジの首筋に当てる。

「そ、…だな。あ、あんた、コレ…を」

サンジは懐から一枚のカードを取り出すと星海坊主へと差し出す。

「ん?」

星海坊主が興味を抱き、ゆっくりとカードへと手を伸ばす。
その瞬間、サンジの唇が動いた。

「左遷(レルゲイト)オン・星海坊主」
「!」

呪文とともにカードが消失する。
そして星海坊主は声を上げる間もなく、この場から消え去った。
完全に。

「は、は……最初からこうすりゃ良かったぜ」

作戦がなくても勝てる、無力化できる相手と侮った結果が今の惨状だ。
だが、最悪の事態は免れた。
あの恐ろしい男はこの島の何処かへと転移した。
ただ一時の安息かもしれないが、危機は去ったのだ。

「さあ、弥子ちゃんに料理を作ってやらなきゃ、な……」

サンジは立ち上がろうとするが、足に力が入らず無様にうつ伏せに地に倒れた。
だがサンジは這いつくばりながら、それでもなお弥子のもとへ行こうと身体を引きずる。

「何がいいかな、やっぱりカレーが手頃か……でもやっぱり手早くできるパスタなんかも……」

ずるずる、ずるずると、彼は、彼にできる最速の動きで弥子のもとへ行く。

「ち、口の中が血だらけで味がわからねぇや……仕方ねえ、あの情けない男に味見の手伝いでもさせるか」

文句は言わせねぇ、と呟きサンジは進む。前へ、前へと。
彼は軽快にしゃべっているつもりだったが、それは声というよりただ喉から空気が漏れている、というだけだった。

「さあ、早く行ってやらなくちゃな」

行って、元気な顔を見せてやれば弥子は安心するだろう。
そして腕をふるってとびきりの料理を振る舞えばその笑顔は確かにサンジの勲章となりえる輝きを持つに違いない。

そしてサンジは震える手を伸ばし……そこで彼の時間は永遠に停止した。


◆ ◆ ◆

弥子は白いコートの大男を医務室のベッドにようやく横たえさせると一息ついた。
100㎏近い重量を一人引きずっていたのだ。
華奢な彼女にとってとんでもない重労働だった。
しかもなぜか気絶しても刀を手放さないのだから苦労もひとしおだ。

「あーもう、お腹すいたあ!」

だがもうすぐサンジが帰ってきて料理を作ってくれるはずだ。
サンジは彼の支給品だった魔法カード左遷を使ってあの男を何処かに飛ばしたらすぐに来ると言っていた。
だから今頃はもう危機は去り、この背中とくっつきそうなお腹を満たすことができるはずだ。

「待ちきれないなぁ、そうだ、食堂の場所を確認してこよう!」

彼女は期待に満ちて走り出す。
あの頼りになるサンジが自信をもって請け負ったのだ。
何一つ疑ってはいなかった。
だがそれでも……不安を覆い隠すために空元気を出していたのは否めない。

“大丈夫、大丈夫だよ、きっと――”

湧き上がる黒いもやもやとした不安を、強引に握りつぶし……弥子は廊下へと飛び出していった。


【C-6 中央西・基地施設/一日目 黎明】

【桂木弥子@魔人探偵脳噛ネウロ】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式 未確認支給品1~3(未確認)
【状態】:健康 疲労による大きな空腹
【思考・行動】
1:食堂を探しに行こう!
2:サンジさんは大丈夫だよね……
3:この男の人どうしようかな
4:死にたくない、でも誰かを殺すのなんて…

※サンジと互いの世界について幾ばくかの情報交換をしています。情報の深度は他の書き手にお任せします。
※参加時期については後続の書き手に任せます
 ただし、XIを知っているので、3巻以降であることは確かです

【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】
【装備】:妖刀・村麻紗@銀魂
【所持品】:支給品一式
【状態】:気絶 投げ飛ばされた衝撃による軽度の打撲 奥歯が一本折れています
【思考・行動】 気絶中につき不明

※承太郎は吉良と同じ時間軸から呼び出されています。
※妖刀・村麻紗について
 この妖刀は一度手にすれば離れません。
 また持ち主の意思に関わりなく、『危険な場面』では行動・言動がヘタレオタク化します。
 行動・言動がヘタレオタク化しても承太郎の精神は変化していません。
 (通常時は呪いの影響はありません)
 原作では土方の精神を乗っ取っていましたが、それは数日経った後のことであり、
 このロワの開催期間中に承太郎の精神が乗っ取られることはありません。

※承太郎は現在、村麻紗の影響によって闘争本能を表に出せないため、
  闘争本能で操作するスタンドを出すことができません。

【?? ???/一日目 黎明】

【星海坊主@銀魂】
【装備】:降魔杵
【所持品】:支給品一式 未確認支給品0~2
【状態】:健康 やや興奮状態
【思考・行動】
1:???
2:神楽を探し出す為に優勝し元の世界へ帰る。

※宝貝・降魔杵はワポル(?)によって仙道以外でも使用できるように加工されています。
※星海坊主はこの島の何処かへと瞬間移動しました。
 どこに飛ばされたかは次の書き手にお任せします。


※サンジの所持品はその場に放置されています。(支給品G・I魔法カード二枚)


【サンジ@ONE PIECE 死亡】


025:見よ!塾長は紅く燃えている 投下順 027:二人の武道
025:見よ!塾長は紅く燃えている 時間順 028:神への道
初登場 星海坊主 042:えっちぃのは嫌いです ~マリオン・ファウナの場合~
初登場 空条承太郎 033:再会
001:支【ささえ】 桂木弥子 033:再会
001:支【ささえ】 サンジ 死亡