不覚の春

    
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 この詩は、春暁(しゅんぎょう)という詩で、

春眠暁を覚おぼえず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つること知んぬ多少ぞ

 と詠む。五言絶句である。

しゅんみんあかつきをおぼえず
しょしょていちょうをきく
やらいふううのこえ
はなおつることしんぬたしょうぞ

 である。
 大体、これを学校で習った後は、寝坊をすると「春眠暁を覚えず」と口にするようになる。後の三行は忘れてしまう場合が多い。漢詩好きには信じられない話だと思う。
 後は、女房にやいのやいの言われた時に、「不覚=覚えず」の状態となる。気がつかないという意味だが、転じて、逃避し幽体離脱状態になる場合に使われるようになった。

春はお寝坊しちゃうよ
あちこちから鳥のさえずりが聞こえる
昨夜は雨風の音がした
花が散ってるだろうけど、まだわかんないや

 二行目と三行目の、朝に鳥の啼く声と、昨夜、雨風の音が対比になっている。
 両方とも聴覚から、外の様子をたぐりよせているあたりに寝床でゴロゴロしている光景を浮かび上がらせる。
 春だけでもなく、また、暁だけでもない、のべつまくなしに「不覚」であると、歌になどはならない。

2006.4.19














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