クロちゃんネタ004

485 名前: クロちゃん風 05/03/17 00:17:39 ID:???

 その時のプレイヤーも慣れたもので敵の正体が分からないのは危ない、と思ったんだろうね、
まずは敵を鑑定してみたんだ。このGMがまともなエネミーを出すわけがない!なんて心配してたの
かもしれないね。でもその時のマスターは笑ってこう答えたんだ。
「ああ、そいつはダイヤゴーレム。」
「え、なんだ普通のゴーレムか。よしっ、みんな、魔法攻撃だ!」
 アリアンロッドではゴーレム系は普通物理攻撃に強い代わりに、魔法攻撃にとても弱いエネミーってことに
なってるんだ。敵の名前を知って安心したのか、百戦錬磨の冒険者たちは全員武器に魔法をかけると、ここぞと
強力な攻撃を連発したんだ。ところが、すぐに倒れるかと思われたゴーレム君、なぜかいくら殴ってもぴんぴんしてる。

「おい、もうずいぶんラウンドがたつぜ!」
「ぜえぜえ。おいっ、メイジ!お前の言うとおり魔法攻撃してるけど、全然効いてないじゃないか!」
「お、おかしいなあ。ゴーレムは魔法防御がぜんぜんないはずなんだけど…。ねえマスター、これ本当にダイヤゴーレムなの?」
「さっき言ったとおりだよ。「ダイヤゴーレム。」だ」
「んっ?おいっ、なにかおかしいぞ!その間はなんだ?」
「これはダイヤゴーレムによく似た、魔法防御が40ある「ダイヤゴーレム。」なんだよ!ほら、ここに「。」がついてるだろ?」
「詐欺だぁー!」
 そう、そのマスターはルールブックによく似た名前のエネミーを自作して、魔法攻撃にも強いように変えちゃっていたんだ!
これじゃいくら魔法で攻撃しても倒れるわけないよね。辛くも生き残ったその冒険者たちは、その後JARO
(エリンディルにもあるのかな?)に駆け込んで「類似品にご注意下さい!」って広告を出してもらうことに
したらしいんだけど、果たしてこんなマスターに効果があるのかねえ?

スレ58
最終更新:2008年03月13日 00:59