私  な  ら  や  り  ま  せ  ん  !

625 名前: 1/3 2005/04/20(水) 07:38:44 ID:???

昔行ったコンベンションでの話。
珍しくクトゥルフの卓があったんで参加させてもらった。

自分は比較的慣れてたんで、ささっと作って他の人達の様子を見てた。
そしたら一人の参加者が色々と駄々こねはじめた。
「ウージーが欲しい」「防弾チョッキが欲しい」「この能力値低すぎる」
「俺のキャラはもっと美形だ」「体格が良すぎる」「技能をもっとよこせ」等々。
その人のキャラメイクだけでかなりの時間が過ぎてた。

喉が乾いてきた自分は離席して自販機でジュースを買って飲んでたら、
そこにその卓のGKが。
「大変ですね」と自分が声掛けたら苦笑しながら「まぁ、ああいう人も多いですよ」と。
「神話モンスターの前では、能力の一点二点、技能の10%20%なんて些細な問題だったりしますよね」
「そうそう、そういうもんだよね」
と、意気投合。そのうち「そうだ、あなたのキャラに拳銃与えておきます。シートに書いて置いてくださいね」とのこと。
確かに技能は取って置いたが、アイテムとしては購入していなかった。
とりあえず、好意だと思ったので、戻ってからありがたくシートに記入しておいた。

そして運命のセッションがはじまった。


626 名前: 2/3 2005/04/20(水) 07:39:23 ID:???

自分はその駄々こね参加者に注意しつつ、フォローしつつ、話を進めてた。
キャラたちは山にある友人の館でのパーティに招かれ、天災によって道が塞がれ帰れなくなってしまっていた。
そして、その翌日、友人の奥さんが謎の死を迎え、館に閉じ込められたまま、どうしようもならない状況が始まった。
こういうとき、私がいつも一緒していたGKは自分で行動を思いつくまでヒントも与えてくれないという
ある意味スパルタンな人だったため、自分は状況打破しようと能動的に動こうとした。

まずは情報収集と、悲劇にくれ部屋に閉じこもる館の主へ接触を試みた。
自分「ふさぎこんで食事もしないのは身体に悪いと思うので、食事を作って差し入れます」
GK「主は帰ってくれというばかりで、部屋の中にも入れてくれません」
自分「それじゃ、奥さんの遺体が置かれてる地下室へ行ってみたいんですが」
その時だった。GKの口調が豹変、まるで掴みかからんばかりに乗り出して言った。
GK「友達の奥さんが亡くなったんですよ? あなたは友人の家で、そんなことがあったばかりの家でそんなことを
するんですか? 常識で考えて見てください! やるんですか?!
  私  な  ら  や  り  ま  せ  ん  !  」

呆気に取られる参加者。
場を悪くしたくないと思った自分は謝り、行動を撤回して次に
自分「それじゃ書斎に……」
GK「あなたは友人の家で、そんなことがあったばかりなのに(略)」

他の人も行動を宣言する。
A「奥さんの部屋を……」
GK「あなたは友人の家で(ry」
B「家の外を……」
GK「あ(r」

唯一許されたのは、奥さんが亡くなった時に弾いていたピアノを調べることだけ。しかも仕掛けもなにもなし。
こうなってしまうと、キャラに許された行為は酒を飲み、飯を食べるだけだった。


627 名前: 3/3 2005/04/20(水) 07:40:09 ID:???

そうこうしている内に運命の日がくる。
どうやら閉じこもって魔術を研究していた主が奥さんをゾンビにし、主は殺され館は火に包まれるという
想像範囲内だが、ある意味急展開。
キャラ達は力を合わせて逃げ出そうとするが、結局生き延びたのは自分一人。しかも背後にはゾンビの影。
GK「あなたは背後から這いずるような音を聞きながら、持っていた銃で頭を撃ちぬきました」
………………はい?
自分「あの……拳銃持ってるなら撃って、なるべく逃げようと思ってたんですが」
GK「え? 何言ってんの? あの拳銃は自決用に渡してたんだよ?」

力無く愛想笑いを浮かべる自分に、GKは「また来てね」と言ってくれはしたが、結局二度と参加しなかった。

長文スマヌ


628 名前: 補足/3 2005/04/20(水) 07:43:58 ID:???

書き忘れ。

そのシナリオは1920年代をベースにしてた。
だから余計に最初、駄々こね参加者の駄々こね振りが引き立って、注意してた。
そして、その駄々こねに対して、GKは「年代が違うから不可」や「振り直しはいいけど全部振り直すこと」等
毅然とした対応をしていたので、かなり好意的に見ていた。

人は見た目と違う、というお話。





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