サイレントムギャオー

25 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:36:04 ID:???

ネタとしては弱いかもしれないが。

6年くらい前かなあ。システムはS-Fアドバンス。
身内プレイで、面子は以下の通り。

A:今回のGM。普段は天羅などのロールプレイ重視系システムばかりで、脚本を綿密に練るタイプ。
 何故か猛烈にダンジョンシナリオやりたくなったらしく、このセッションを段取りした。

B:俺。キャラはある程度の戦闘能力を確保したエクスプローラー。

C:このセッションの少し前にGMデビュー。キャラは平均的なメイジウォーリア。

D:Cと最近ふとした事で知り合い、この集まりに連れて来られた。
 キャラは装甲厚めのウォーリア。(GMに、今回は重い鎧着ると厳しいかもと警告を受けたが、わが道を貫いた)


背景として、今回報告するセッションの前に行ったショートキャンペーン(CがGM、ABDがPLだった)に
触れておかなければならない。システムもキャラも今回とは関係は無いけど、面子は一緒。

キャンペーンのラスト、敵ボスを倒した直後にDが前触れなし(GMとの打ち合わせもなし)の謎の裏切りを敢行。
敵ボスが手に入れていた「強大な力の源っぽいもの」を我が物にせんと、他PLのキャラに襲い掛かった。
他PLが一応葛藤するロールプレイしながらDのキャラを倒すものの、キャンペーンのラストが
一気に陳腐化してしまったような微妙な空気が漂った。(Dは満足気な笑みを浮かべていた)


26 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:39:24 ID:???

で、今回報告のプレイ。
シナリオは、突如として水が枯れてしまった街を救うため、ダンジョンに潜るというシンプルなもの。
ダンジョンは遥か古代に貯水池となっていたらしい施設で、水が枯れてしまった事と関係ありそう。
中はクリーチャーの住処と化している可能性が高く、冒険者に調査してもらいたいとの事。

突入前の下準備を皆が進める中、Dが突如として火炎瓶が欲しいと言い出す。
GMは「まあ無理ではないけど…」と、消極的ではあるものの相談にのってあげていたが、
Cがあからさまに苛立ちを隠さず「そんなものどうでもいいよ。早く進めよう」と促し、
Dは苦虫を噛み潰したような表情となったものの、結局そのままダンジョンに向かう事となった。

突入後の最初の戦闘で、Dは他PLの攻撃で弱った敵を狙わず、無傷の敵と単独で戦う。
C「こっち先に潰すべきだろ」 D「………」(無言で淡々と目の前の敵を攻撃)

戦闘に勝ち、先に進んでゆくうちに、このダンジョンは水門を操作しながら進んでゆく
構成である事がおぼろげに見えてくる。

途中、とある分岐があり、片方の道はが下り勾配、もう片方は上り勾配になっていた。
Bがとりあえず上っている方に移動してみようと提案。
Cも賛成するが、Dは下っている方の道に一人でずかずかと向かってしまう。
B「ちょ、待ってくれ~。迂闊に動くと…」 C「いいよ、放っておこうよ」

とりあえずここでパーティー一時分断。GMがあからさまにひきつった笑みを浮かべている。
Dが先に進んだ場所にも分岐があり、Dが選んだ方に向かうと水門があって行き止まり。
BCが先に進んだ場所には水門のハンドルがあり、人型クリーチャーがそれを操作しようとしていたので撃破。
現状では下手にハンドルをいじれないので、Dと合流すべくこちらからDの向かった方へ向かう。

で、Dと合流。(Dはなおも先に進もうとしたが、GMが少し強引に合流した事にした)
B「それは水門か?危ないところだったな。探検家の勘がこちらは危険だと告げていたんだ。もう少し私を信用してくれると助かる」
D「………」
C「はあ~~~(あからさまなため息。キャラロールというよりモロにPL自身のため息)」


27 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:43:55 ID:???

合流後、水門を開いて先に進む。一応、Dは単独行動を慎むようにはなった。
地道にマッピングしながら各所の高低差を把握し、どう進めばいいのか検討しつつ進んでいると、
少し天井高のある部屋に出た。行き止まりではあるが、眼前の壁を登れば通路がありそうだ。
ただ、登るのはそれなりにしんどそう。

こりゃ迂回して別ルートを探した方がいいな、と戻ろうとすると、Dが突然「登りたいので判定するね」と言い出した。
GMも許可し、数回の判定が必要だけどいいんだね、と確認した後にダイスを振らせる。
出目は悪くなかったが、鎧のせいで途中でずり落ちる。まださほど登っていなかったので微ダメージ。

B「その装備じゃ無茶だ。たとえ我々のような軽装でも、この壁を登るのは躊躇する。
 見たまえ、苔むしていていかにも滑りそうだ」
C「無理な事すんなよ」

D「登ります」

次いで振った目はクリティカル。ある程度登る事に成功するが、次に振った判定で落下。
今度は決して軽くは無いダメージを受ける。

B「ええと、う~ん、これ以上無茶すると死んじゃうんじゃないかな」
C「一応回復するけど、もういい加減にしろよ」(Cが回復魔法をかけるものの、Dは何故か失点を消さない)
GM「さすがにやめておく?回復魔法かけてもらったから失点は消しておいてね」

D「………」(無言でダイス振る。壁登り判定のつもりだろうけど、出目はあからさまに失敗)

ここでDが突然立ち上がる。
何事かと思ったが、「ちょっと外歩いて頭冷やしてくる。気にするな」と鼻息も荒く告げると、部屋から出て行ってしまった。
(サイレントムギャオー?)


28 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:48:20 ID:???

取り残された他の面子。しばらく呆気に取られていたが、じきに反省会に突入。

B「何とかなだめようとしたんだが、力不足で申し訳ない」
C「てかさ、前のプレイでも無茶苦茶やったじゃん。正直何がやりたいのかさっぱり見えてこない」
GM「いや、君の態度もかなり良くはなかったと思う。最初からずっと挑発してたじゃん」
C「だって無茶苦茶な事ばかりするしイライラしちゃってさ」
GM「……でさ、俺のダンジョンどうだった?」
B「高さ関係の複雑さは結構面白かったよ。マッピングの楽しみを味わえたのは久しぶり」
GM「そっか。一応さ、それなりに時間かけて作ったからさ……」
C「これからどうする?Dが戻ってきたらさ」
GM「ごめん、今日はもう続けるモチベーションない」
B「そっか。仕方ないかねえ」

こんな感じで話しているうちに、2時間後くらいにDが帰ってきた。
「すまないけど、今回はこのままお開きにしようと思う。今回はこうなっちゃったけど、また次回に仕切りなおそう」
とGMが告げると、Dは「そうか、邪魔したな」と言い、帰っていった。

後日、GMのAより電話がかかり、「あの後、Dと電話で話したんだけどさ。俺、彼にはもう遠慮してもらおうかと思うんだ」
と告げられた。
Aの言い方がマジギレ調だったので何があったのかと訊くと、Dが突然夜中に電話してきて、
先日のセッションについての話をしたいと言ってきたらしい。
さすがに夜中だし、Aにも生活というものがあるので「次の日朝早くから仕事なんで、すまんが後日こちらからかけるよ」
と告げたものの、Dは全く聞く様子も無く一方的に喋り始めたらしい。
Aも最初は仕方ないなと聞いていたものの、さすがに時間的に厳しくなってきたので、
「すまないけど続きは後日にしてくれないか。寝なきゃ明日もたないよ」と再び告げるが、Dは全くお構いなしに話し続けるので
さすがにマジギレして電話切ったとの事。

以後、Dと一緒に遊ぶ事はなくなったが、後味の悪いような、気が楽になったような複雑な気持ちだった。
(END)

29 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:52:47 ID:???

長文報告乙。
つまりパーティプレイの面において著しく障害があるキャラだったのだな


30 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:53:08 ID:???

お…重たいなぁ。
稀にいるよね「やりたい事を明らかにしたがらない」PLさんって…
他人のコメントを曲解してムギャオーしたりとか、さ。


31 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 16:58:58 ID:???

DがAにどんなこと言ったのかが少し気になる


32 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:00:22 ID:???

CとDがdqn。
災難だったな。
ただ今回報告前のキャンペーンに関しては、事故と言った方が適切かもしれん。
今回報告分は、明らかにCの過失だろう。
もちろんDにもダメな素養はたくさんあるがな。

あと、たぶんだけどCのが付き合い長いんだろ?
それでCの方を贔屓してたってこたないかね?

33 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:03:37 ID:???

>>29
キャラ×→プレイヤー○
のような気がw


34 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:03:50 ID:???

火炎瓶の時点で一応如何したいか他のPLも話を聞くべきではあったのかもな。
多分この時点で疎外感持っただろうし。

まぁDの意図が判り辛いのがちと気になるがな。


35 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:06:09 ID:???

そうか?
Cの態度は褒められないが、DQNで切り捨ててしまうのも何じゃない?


36 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:14:32 ID:???

マイ鳥取ではアイテムはどういう意図であろうととりあえず許可してるな、人に聞いて旅支度する冒険者なんぞいかほどの者か・・・
まぁ、それは置いといて報告乙、Dを放逐は必然じゃないか?他人を思いやれないのなら独り旅がお似合いだしな。



37 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:18:03 ID:???

>>29
純ファンタジーで忍者とか格闘家とか、そういうのやりたがる人でした。
ロールプレイを振っても手ごたえのある返しはしてこなかったけど、これは
面子の中じゃ新しい人だったから無理もないかなあ。

>>30
ええ、個人的にはDの事は嫌いではありませんでしたから、後味は悪かったです。
ただ、共にTRPGする事にストレスを感じなかったと言えば嘘になります。
本当に何がやりたいのか訳がわからないPLさんだったものなあ。

>>31
Dは一応謝っていたみたいです。ただ、Cの態度についても色々言ってたみたい。
問題は、Aの都合もお構いなしに一方的に話し続けた事だろうなあ。
夜中に電話かけるのも非常識だし、Aはそういうの物凄く嫌う人だったから。
(その反面、スケジュール管理とかはきちんとしています)

>>32
Cはあからさまに自キャンペーンを台無しにされた事を根に持っていましたね。
Cの挑発的言動はさすがにうまくないだろうと思い、緩衝材になろうと努力はしたけど…。
(ロールプレイ的な絡みはCよりDに重点を置いた)

DよりCとの付き合いの方がだいぶ長いけど、自分もGMも贔屓はしていないはず。
ただ、Dの事を良くは知らないのであまり突っ込んだ事は言えなかった。
そこに問題があったのかも知れないなあ。

ちなみに、GMは終始丁寧そのものでした。

39 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 17:30:58 ID:???

>>33
もしかしたら、天羅のようなゲームの方が性にあってる人だったのかも。
「妖怪じみた忍者」のロールプレイが板についた人でしたからw
てかクライマックスになると時代劇調で喋るしw

>>34
火炎瓶自体に大して問題はない気もしますね。S-Fだしw
特別な意図はなく、なんか「コマンドゥー」やりたかったみたいです。
(意味はT&Tが良くわかる本に載っています。ルルブにない超兵器を持ちたがるPLさんの事です。
もっとも、S-Fで火炎瓶がどれほどのものか、という気もします)

>>35
彼がこのセッションの前にGMしたショートキャンペーンですが、初キャンペーンにしては実にまとまっていました。
それを最後に引っ掻き回された事がよほど悔しかったみたいです。
でも、一応回復してあげたりもしてました。

>>36
確かに、何もかも一方的な所はありました。
続けてゆくのはどちらにせよ難しかったかも。

43 名前: ひろしげ ◆lVsM9EN7MI 2006/03/15(水) 18:50:40 ID:???

S=FのDは、前後の説明がないと、困ったちゃんはCになるから報告しにくかったのでしょうね。
前スレのSWのボーラも、前提なしならGMが困ったちゃんに見えます。

両者とも、プレイヤーの気質がシステムに合わない不幸な例として、参考になります。
メイス相当、火炎呪文相当でいいじゃないですか。

システムに詳しくないですが、サブクラスの調整やアイテムで解決できますよね。
火炎瓶は、枯木を燃やすための対策かと思いました。

鎧を脱がないで登ったのは、私も意図が分かりません。
バーニングポイント?のないシステムでしたっけ。
Bに登って欲しいツンデレを想像しました。




44 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 19:01:57 ID:???

>>43
そうですね。ただ、GMは断る権利も持ち合わせています。
そしてPLはGMの決定に従うことが往々にして求められます。あるいはルールとして明記されています。
PLの意を最大限に汲みきれないGMが下手であることと、
PLがGMの決定に異を唱え時間を潰し周囲に迷惑をかけることは別の問題だと思います。


45 名前: NPCさん 2006/03/15(水) 19:18:41 ID:???

Dの行動は、俺の知り合いにも似たヤツがいたので大体想像がつく。
「プレイ前にしたいこと・やりたいことを決定してしまう」タイプだ。

その時の俺の知り合いは、プレイ開始前から「今日はバリバリの前衛の戦士をやる」と決めていたらしいのだが
ダイス目が悪く、キャラメイクの時点ではどう考えても後衛のキャラしか出来ない能力値。
にもかかわらず強引に前衛クラスを選択(まわりの説得も聞かなかった)
プレイ中も、自分の弱さを自覚しないまま無茶な突撃や戦闘を繰り返す。
当然、敵の一匹も倒せず(攻撃自体もほとんど命中しなかったぐらいだし)
セッションはそのまま終了(GMが手加減したのか、なんとか成功で終わったが)
そいつはプレイ中もプレイ後も、ぶちぶち文句を言ってた。
前衛を選んだ自分の行動を棚に上げて、活躍できなかったことについて終始GMにいちゃもんつけてた。

件のタイプは、一度自分の中で行動を決定すると雨が降ろうが槍が降ろうが決して行動を変えないんだ。
そして「自分の思った通りに展開しない」と気に入らないという、非常に困ったちゃんな方々です。

とりあえず、乙。



スレ93
最終更新:2008年03月24日 00:27