699 名前： ＮＰＣさん 2006/03/21(火) 16:57:08 ID:???
過去の軽い話。
あるカード屋のプレイスペースで募集をかけられていた個人主催のショートキャンペーン。募集人数は4、5人。
他にやる場所もなく、飢えていた俺は友人と一緒に申し込み、参加したんだ。
ルナルだったんだが、キャラは事前にメールでやりとりしながら作成。
俺は二重人格キャラがやりたかったので、GMに許可をとり、作成。本番を楽しみにしていた。
当日。
集合した他PCと軽く談笑しながら時間を待っていた。みんなおとなしい普通の人だったんだが、ウィザードを作ってきた人は少し違った。
ガープスに詳しい方ならご存じだと思うが、物質障壁とかなんとかという、ちょっと特殊なハメ技みたいな抵抗不可無力化呪文があって、その人はまあそれが強いという話をしていたんだ。
当時話題になっていたし、俺も知っていた。だからまあ、よくある俺TUEEEか。そう思って相槌を打ちつつ、まあある種禁じ手ですよねぇ、前衛の仕事奪っちゃうしねー。と、それとなく注意したつもりだった。
よくみるとそのウィザードは物質障壁を高レベルで取得していた。悪寒が走る。
700 名前： ＮＰＣさん 2006/03/21(火) 16:59:44 ID:???
セッション開始。
何だかんだで山場の戦闘に。
それぞれの行動を決めるとき、そのウィザードに、どんな支援魔法が使えるか聞いてみた。
・・・小治癒と大治癒くらいしか使えないじゃないか。悪寒的中。
まあ相手にも花をもたせるべきだと思い、強そうな敵に物質障壁を使わせ、他PCはちまちま殴る。
まあなんとかその日は終わる。
帰りに友人とあいつは軽い困った臭がするなぁ、と笑いながら話していた。
そして次のセッション。
初回のセッションでもそうだったが、このウィザード、自分ができることを全部やろうとする。
盗賊キャラがいるのに魔法で鍵開け、交渉系キャラのお株を奪う魅了系呪文。
毎回毎回、「まあ、ここは専門家がいますし」と宥める俺。
内心ではいい加減空気嫁！と思ってたが、相手はそんな素振りも見せない。
701 名前： ＮＰＣさん 2006/03/21(火) 17:04:07 ID:???
そしてキャンペーンのラスボスとの戦闘に。
GMも物質障壁対策か、敵の個体数を若干増やしていた。
ウィザードの行動は最初から物質障壁。まあ仕方ない。おそらくGMも他のPL（主に俺）も許容範囲。
次の行動も物質障壁。前衛が頑張って殴っていた敵を瞬殺。
その次の行動も物質障壁を使おうとしたウィザードに、さすがにむかついた俺。
てめえ一人で遊んでんじゃねぇんだ、いい加減にちったぁ空気嫁！
と言うようなことを抑えた声で丁寧につたえる。
まあそれでわかってくれたようで、成長で覚えた支援魔法を使ってくれた。
それからいくらかたった、とあるサークル主催のイベントでそのウィザードの人を見かけたが、ちょっと自分が恥ずかしくなった。
もう少しうまくウィザードの動きを誘導できればなぁ、と今でも思う。
スレ93
最終更新：2008年03月24日 00:39
