学園祭コンベ

535 NPCさん sage 2006/12/24(日) 20:23:10 ID:???
小ネタだが、過去の話を。

たしか、90年代の前半だったと記憶している。
鳥取で一緒にセッションをやっている友人に頼まれごとをされた。
彼は通っている学校でTRPG部に所属しているのだが、次の学園祭でコンベンションを計画していた。
計画では、数時間で終わるミニシナリオを何本か用意しておき、短いサイクルでくるくる卓を回そうという物。
ところが、その部ではGMの数が足りないので、当日人手不足になる可能性がある。
そこで、鳥取で主にGMをしていた俺に、手伝って欲しいと相談に来たのだった。
当時、コンベンションという物を経験していなかった俺は、好奇心もあり、承諾。

そして学園祭当日。
事情があって、開始しばらくしてから会場に着いた俺を、スタッフ一同は待ってましたと言う顔で出迎えた。
「GMできるのが来たぞ」という友人に「お、早速GMの手が足りないのか?」と盛況を喜ぶ俺。
だが、その時卓を回していたGM(以降GM・Aとする)の一人が予想外のことを口走った。
「これで、やっと俺は抜けられるわ」え?
と、戸惑う間もなく、俺の手にシナリオメモが押し付けられ、
「大丈夫。すぐ帰ってくるから、この戦闘だけ回しておいて」
幸いにも、その卓は普段からGMしていたシステムなので、敵のデータさえあれば問題ない。
改めて卓に着いて軽く自己紹介しながら、戦闘再開。
慣れたシステムで、さらに参加者の何人かは経験者だったため、戦闘はあっさり終了した。

が、GM・Aは帰ってくる気配がない。
ここで、俺は焦りだした。学園祭の一出し物と言う性格上、余りに長く参加者を拘束することは出来ない。
部員に判断を仰ごうにも、他の連中は受付かGMで忙しい。
とっさの判断で、俺は言った。
「えっと、皆さんは、どんな依頼を受けられたんですか?」
そして、プレイヤー達の解説と、手元のメモで大体の内容を把握した俺は、アドリブを交えつつ、なんとかそのシナリオを回しきることが出来た。

結局。その日、GM・Aは部室に帰ってこなかった。




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