エロコメディ系ハプニングGM

661 名前:1/4[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 00:30:31 ID:???
ようやく規制解除。ちょっと長いが、少し前のおばさんGMで思い出した体験を投下する。

昔、俺がコンベでとあるファンタジー卓に入った時の事。
卓分けの関係で、俺の鳥取から来ていたRP(ロールプレイ)至上主義者のAと一緒になってしまった。Aは他人にもRPを強制する奴で、割と鳥取でも煙たがられていた。

PL同士の自己紹介が終わり、役割分担を悩み始めた頃、GMが言った。
GM「今回、シナリオの都合で誰かを女性キャラ一人以上やってくれますかー」
俺は勿論辞退した、GMが女なのにその前で女性キャラロールなんか出来ん。
A「じゃ、私がやるよ。他にやりたい奴、いる?」
別に誰からも異論は出ず、職業の役割分担の相談。
A「やりたいキャラ思いついたから盗賊やりたいんだけど、構わない?」
やはり別に誰からも異論は出ない。だが次、皆が職業を譲り合って決まらない。
A「決まらないなら君が魔術士やらない? コンビ組みやすいからさ」
俺は渋い顔、コンビ組むとRPでうるさくダメだしされると思ったからだ。
だがしかしその発言を皮切りに他の奴らが神官や戦士、他の役割を提案しはじめる。
仕方なく俺は魔術士を選択。普段と違って年齢をかなり下げて15歳に。
A「年齢近いコンビは前やったよな。良し、そいじゃ年齢離そうか」
と言う訳でAは盗賊系の女性キャラ、28歳未亡人を作成する事に。
GM「ほうほう、なるほど。旦那さんとお子さんはどうしてます?」
GMの目がきらりと輝いた。ああこれは鬱陶しい事になるなと覚悟。
RP重視の吟遊系GMとAは相性が良く、「素晴らしい」セッションになるのだ。

オープニング。他のPL達が終了し、俺の出番。
コンビの筈なのに、俺はAと別々で始まる。妙に語るGM、警戒心が増幅される俺。
GM「君は、盗賊Aの帰りを待っていた。だが、幾らなんでも遅すぎる」
俺「…探しに行きます」A「ちゃんとRPしなよ」
俺「…遅すぎるな、と呟いて探しにいきます」A「…ま、いいか」


662 名前:2/4[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 00:31:42 ID:???
GM「Aは泉で、旅埃を落とすために水浴びをしていた」
Aのシーンの冒頭がこれだ。盛大に茶でむせる俺、一瞬呆然とするA。
GM「…あ、ごめんね、こういうシーン嫌いだった?」
嫌なら変えると丁寧に言うGM。でもAは大丈夫だと宣言。普段通りRP開始し始める。
GM「貴女の前に、布にくるまれた赤ん坊をもった瀕死の女性が」
女性は息絶え、AのPCに赤ん坊が託される。と同時、俺の魔術師の到着をGM宣言。
GM「貴方の瞳にはAに抱かれた赤ん坊と、何よりもAの瑞々しい肌が焼きつきます」
どんな事は言われたか詳細には覚えてないが、やたら嬉しそうに朗々と語るGM。
絶句する俺、あのAでさえぽかんと口を開けていたんだと思う。
これは予想の斜め上だった。
A「ひ、悲鳴を上げてダガーを投げつけます!」
見事に避け損ねてなんか結構痛手を喰らう俺。
GM「痛みにあげた悲鳴を聞いて赤ん坊が火のついたように泣き出します」
そしてGM、見事な声音でぐずる赤ん坊の泣き真似を開始。RP自体は見事だった。
大抵のRPにはRPで返すAが唖然と見つめるくらいには。
GM「赤ん坊は泣いてるよ、どうするー?」
あたふたするAを見かねて俺が助け舟を出す。
俺「…いや、未亡人のキャラならPCが対処法知ってるんじゃ?」
GM「正解。Aさんのキャラの経験では、赤ん坊はお腹すいてるみたいだね」
A「じゃあ、ミルクを探して…」だが、山の中にある訳がない。
GM「君のキャラ、子育て経験あるって言ってたよね、お乳出るんじゃない?」
にっこり笑ったGMに言い放たれ、横で聞いてる俺の方がつんのめった。
あのAが呆然とする様はなかなか見られるものじゃないなと俺は思った。
GM「これだけ泣いてると、近くの獣とか呼び寄せちゃうかもねー」
にこにこしているGM、真っ赤になって黙り込むA、にやにやしている他PL達。
A「…革鎧を外して…おっぱいを出して赤ん坊にお乳を与えます」
俺「…目を反らしてます」ちなみに俺自身もあまりのアレさに目を反らしていた。
GM「やがて赤ん坊は満足したのか、安らかな寝息を立て始めます」
A「…あの子を思い出すわね」
最後にそんな事を呟くA。流石だと思った。
赤ん坊の泣き声を聞いた他PC達も合流、そこでパーティを組むことに。

663 名前:3/4[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 00:32:45 ID:???
シナリオの方は子供を殺そうとやって来る刺客と対決、赤ん坊を親へ返そうというもの。
シチュエーション的に俺やAのPCは赤ん坊への情愛を深めていく。
そしてラストバトルで親と対面するが、子供を殺そうとしたのは実の親だった。
A「…そ、それが腹を痛めて産んだ子への仕打ちかっ!」
GM「ふむ…その言い方だと、ママさん、ホントにその子引き取りそうだね~」
一斉にAに卓中のまなざしが集まる。
A「血縁がこの子を害するなら、私がこの子をこの手で守ってみせる!」
そして戦闘は終了、Aのキャラは赤ん坊を育てる事を決意。俺のPCも同行することに。
俺「全く、Aさんは一人じゃ放っておけませんからね」
A「…子守が一人から二人に増えるだけだ、勝手にしろ」
確かこんな台詞で公開羞恥プレイは終わったと思う。

シナリオ終了後、GMはやたら上機嫌だった。
GM「やー、Aのキャラ素敵だったよ、萌えたねー」
A「あ、ありがとうございます」
GM「君の方もなかなか良かったよ。もう少し照れが捨てられたら良いかな」
あんな展開で照れを捨てるくらいなら俺は人間を止める。
GM「キャラシート貰っていい? 記念にしたいんだ」
などとおっしゃられるのでキャラシートはGMに進呈しました。
なお、その後にGMは写真を見せて我が子自慢を始めた事も追記しておく。
GMが帰った後、他のPLに卓の感想を聞いてみた。
C「やー、なかなか面白いもの見せてもらったよ」
D「うん、君ともう一人のRP、最高の見世物だった」
ちなみにこの二人も、GMと一緒になって俺らをいじってきていた。
D「あの人、いつもあんな感じのシナリオやってるんだよ」
C「エロコメディ系ハプニングの事ね。まぁ人は選ぶらしいけど」
D「しかし赤ん坊は流石に始めてだったな」
…卓紹介でもっと詳しく説明するべきだと思います。


666 名前:4/4[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 00:37:33 ID:???
さすがのAもこの体験には懲りたらしい。
俺「RPを強制された気分はどうだった?」
A「…結構恥ずかしいもんだな」
俺「ま、何事もやりすぎは良くないって事で」
この俺達だけが困ったシナリオがもたらした嬉しい結果として、
Aが鳥取でRP至上主義を普及するのを止めてもう少しマイルドになった。
俺への扱いはマイルドの対極だったが。

そう言えばAがマイルドになった理由を酒の席で聞かれて、
鳥取でこの話を漏らしたため、一時Aの仇名が「ママさん」になった事がある。
皆がママさんと呼ぶから俺も面白がってママさんと呼んでたら、
Aが本気でキレて一週間位口を聞いてくれなかった。

以上だ。セクハラ系吟遊ではあるが、どの程度困った相手なのかは判断しにくい。
一応人気あるGMだとは聞いたが、愛嬌ある顔立ちのせいもあるのだと思う。

なお、完全に余談だが、GMによると元ネタのシナリオは捨てプリRPGにあったらしい。

669 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 00:42:51 ID:???
俺そのGMに心当たりある・・・・
私生活まで知っている・・・・

・・・・本格派と呼ばれ最近益々調子付いている・・・・


スレ159
最終更新:2008年04月05日 16:03