1レベル相手にヴァンパイア

500 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/11/26(水) 21:36:08 ID:???
さて、相当昔の話だけど思い出して報告。
あいつ今頃何やってるんだろうなー、的な感じで。

問題の困(以下Aとする)は、やつの親父さんが店と家を一緒にしてるのもあって
一つ一つの部屋が広く、TRPGやるときはいつも場所を提供して貰っていた。

ゲームでは常に俺TUEEEEEE!!の傾向があった。
けどTRPG黎明期で、近所に比較になるような他の鳥取も無く、面子は当時みんなリアル厨房で、
大なり小なりそういう傾向はあったので、そこはあんまり非難できない。

D&Dでクレリックだけど「フレイム オン コマンドのごつい剣使いたい」とかDMにしつこく強請ったり、
「性格がニュートラルだから、正呪文も逆呪文も自由に使えて俺Tueee!!」とか発言したり
二重人格で、水を被ると気弱で甘えん坊な女の子になって、お湯を被ると残忍な性格の男に戻る。
おまけにキャラ絵が劣化ダークシュナイダー。

そんな感じ。昔の話だし、恥ずかしい思い出話に出来るレベルだと思う。

501 名前:500(2/4)[sage] 投稿日:2008/11/26(水) 21:37:11 ID:???
……書き出してみたら結構アレな気がしてきた。さておき。
卒業・進学で、一旦鳥取がばらばらになって、それぞれ新しい環境で仲間誘ってゲーム続けたりしてた。

何年か経って、他県で就職してたAが実家に戻ってきたって話を耳に。
今のゲーム仲間のB・Cを連れて紹介がてら遊びに行った。
Bは、解散する前にAと遊んだこともある共通の友人。Cは、高校からの知り合いでAとは初対面。
『来週末あたり集まって遊ぶんだけど、よかったら一緒にやらないか』と誘うつもりだった。

で、思い出話やら近況やら、いろいろ話してるうちに
「みんなTRPGやってるんだし、軽く卓でも囲まないか」とAが言い出した。

それまでヤツはPL専で、マスターやるところなんて見たことも無かったが、曰く
・他県でもずっとゲーム続けてて、そっちではマスター専門だった。
・人気でひっぱりだこだった。
・10人以上相手にマスターしてきっちり時間内に終わらせた事もある。
・いつもアドリブだけどマスタリングには定評がある。
とか自信たっぷりにのたまうので、お手並み拝見とばかりに遊んでみる事になった。
システムはロードスコンパニオン。
振りなおしは3度まで、職業は3人で話し合って役割分担してくれ、と。
たしか、
 俺:人間/プリースト(チャ・ザ)
 B:ハーフエルフ/シャーマン
 C:ドワーフ/ウォリアー
だったと思う。
キャラメイクは30分そこそこで、ゲーム開始。

502 名前:500(3/4)[sage] 投稿日:2008/11/26(水) 21:38:04 ID:???
細部の記憶はあやふやだが、小さい村に滞在中の冒険者3人連れ(俺ら)が、泊まっている宿で
ある晩にボヤが発生。
なぜか村の駐在衛視に俺らが疑われ、無罪を証明するためにロハで調査に乗り出す…みたいな感じだった。

俺「宿で親父さんに聞くよ。『やぁ、何か儲け話はないかい?』」
A「無い。鄙びた小さい村だから、儲け話は無い。」
C「近所に遺跡とか洞窟があるとかって話もない?」
A「無いね。」
B「え、じゃあ何でこの村に居るの?」
A「(応えず)……もう一週間くらい滞在してるから、お金減らしといてね。xxGP。」
俺「ちょ、旅費も無くなるわ。村出ようぜ。とにかく近くの大きめの街に行こう。」
A「もう遅いから出発は明日ね。」

で、出火。金に困ったお前らがやったんだろう、とか衛視が言うわけ。

ともあれ話を進めようと、現場を見に行って、目撃情報を尋ねて、そのあと宿の親父に話を聞きにいく。

・現場:宿の裏手、勝手口の近く。
・目撃者:宿の料理人「物音に気が付いて外を見てみたら、火を付けられていて人間離れした跳躍力で逃げ去る
黒いマントを付けた男が居た」(もっと詳しく。)「色白で耳が尖っていて目が赤かった」
・宿の親父:「金品は特に取られてない。犯人は見ていない。恨まれる心当たりもない。あんたたちじゃないのか?」

で、情報を総合すると、なぜか宿に付け火に来たヴァンパイア(っぽい何か)が犯人という事に。
でも、造りたて1レベルx3人でヴァンパイア相手に勝てる能力なんかある筈もない。
3人で話し合い『料理人が狂言を口にしている。真相は料理人の失火。』と結論付けて、ふんじばって衛視に突き出した。

503 名前:500(4/4)[sage] 投稿日:2008/11/26(水) 21:38:58 ID:???
「証拠が無い」とかAが衛視の口で言うが、「証拠も無いのに嫌疑を着せてきたのはあんただ」
「料理人の方が怪しいだろ。状況的に考えて」「主人は金品取られてないって言ってるだろ?俺ら関係ねぇ!」と
3人で畳み込んで事件解決。終了。報酬は無し。

当時はPCに貧乏させる方針のマスタリングが流行ってた事もあって、「まぁ即興だしこんなもんだろう」みたいな感じで
その日のセッション終わろうとしてたら、Aが言う。
「……そういや村出て街に行く、って言ってたよな。事件が終わってすぐに村を出たキミらは街道にいるよ。」
はい?
「街道の行く手には、4人の男が立ちはだかっている。振り返るとそこにも3人。ぶっちゃけ全員7レベルのスカウトだ。」
……はい!?
「逃げられないし、抵抗しても、降伏しても殺す」ですか。
PL発言で「実際のところ、逃げ道ある?救済用意してる?」って尋ねたら
「無いよ。俺のシナリオ滅茶苦茶にされた懲罰戦闘だから。」
さいですか。
でもね、A。即興セッションでシナリオなんか端っから無いだろうよ?
というか、ガチで1レベルにヴァンパイアぶつけるつもりやったんかい。

即行で全員降伏。「君達は全員、裸に剥かれて抛りだされた」とか説明するのを半苦笑で聞き流しながら撤収。
帰り道、Cに「あんなの紹介して悪かった」と飯を奢って、当然ながら、翌週のセッションにAの姿は有りませんでしたとさ。

チラ裏かつ、おっさんの長話で申し訳ない。
報告は以上です。


スレ209 MKP
最終更新:2008年12月03日 23:22