あるサークルの権力抗争

701 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 21:17:40 ID:???
何年か前、短期間だけどサークルに入ってた事があるんだ。
規模は20人くらいだったと思う。なんか痛い、というか不思議なとこだったなあ…
特定を避けるために時代、地域、実名は伏せる。名前は全て仮名だ。
代表の職名を総裁というんだけど、実質的な創始者である引退した二代目を憚ってか空席で、代表幹事の前田が職務を代行してた。
二代目は三浦っていうんだが、サークル創立メンバーの一人で、初代総裁(開祖と呼ばれてた)が引退して総裁職を継ぐや、
ごく小さなサークルを急成長させた功労者だった。サークルの会則とかも三浦がつくったらしい。
その過程で自分以外の創立メンバーの殆どをパージして絶対権力を確立してきた。
その三浦はすでに退会していたが、OBとしてしばしば顔をだしていて、強い影響力を保っていた。
ちなみにこのサークル、会則の冒頭に開祖と三浦の語録がのっている。
三浦の口癖は「俺が決める」で、前田は「俺は三浦さんの路線をなぞるだけだ」とよく口にしていた。

702 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 21:18:53 ID:???
サークルには代表幹事の他にも沢山の役員がいた。
書記だの会計だのはまあいいとして、参事とか相談役とか風紀とか総務とか広報とか教育係とか妙な肩書きが沢山いた。
どこの会社だよ…ってな感じだったけど、妙にドロドロしてたんよ。
代表幹事の前田は三浦から後継指名されたらしく、三浦の権威をかさにきて権力をふるっていた。
書記の桜木と参事の岩間が時期代表幹事の地位を狙って権力抗争してて、前田も権力維持のためかそれを煽っていた。
会計の竹股は岩間の子分。会則では運営費の使途は総裁のみに報告すればいい事になってるが、総裁空位の為、何に使ってるかわからない。
広報の斉藤も岩間の子分。岩間、竹股、斉藤の三人はいつもつるんでいた。
教育係の海老沢は桜木の子分。桜木の意を受けてか、新人が入ると派閥にさそっていた。(俺も誘われた)
風紀の大杉は前田の側近で、ぶっちゃけ秘密警察。前田にとって都合の悪い問題児を密告していた。
総務の松島はよく言えば空気を読む人。悪く言えば風見鶏。
相談役の諏訪は開祖や三浦とともにサークルを立ち上げた最古参で、何の権限もないが温厚な人柄で人望はあった。
まあ、三浦の大粛清を生き延びてきた人だからそれなりにデキる人だったんだろう。

703 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 21:19:18 ID:???
あれはサークルに入って半年くらい経ったころだったと思う。
OBの三浦が家業のお寺を継ぐ事になって、サークルから完全に手を引いたんだよ。
前田は三浦に「終身名誉総裁」を追号した。で、岩間は前田に第三代総裁就任を求めたわけだ。
まあ、岩間は自分が代表幹事になり、後継者争いで桜木を出し抜こうとしたんだろう。
そのころには前田も岩間たちとよくつるんでいて、桜木は疎外されていたしね。
それがサークルで噂になり、桜木が会員総会の開催を要求したんだ。
補足すると、このサークルは役員会の他に半年に一度、もしくは臨時に開催される会員総会ってのがある。
まあ、政党の執行部と党大会の関係みたいなもんだ。
会則では総裁は会員総会で選出され、総裁が役員を任命する事になってたわけで、桜木の要求は妥当なものだった。
で、総会当日、事件はおこったんだ。

704 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 21:19:44 ID:???
本来、この日の総会は前田を新総裁に選出する為に開いたはずだった。少なくとも、前田はそう考えていたと思う。
ところが、総会が始まると、桜木が緊急議題をだしたんだ。それは、会計の竹股に対して運営費の使途を開示するよう求めるものだった。
予想通り、竹股はろくに帳簿をつけていなかった。で、竹股とつるんでた岩間、斉藤も槍玉に挙げられた。
前田の側近だった大杉が、3人は頻繁に飲みにいってるが、使い込んでるんじゃないか?と発言したのが参加者に火をつけ、
総会は吊るし上げの場になった。前田は予想外の事態に当事者能力を失っていた。
どうも、大杉が桜木に取り込まれたらしい。勿論、桜木の子分の海老沢も俺らを炊きつけていた。
前田は空気を読まず三人組を庇おうとしたが、相談役の諏訪に諭されて結局見捨てた。
結果、前田の総裁就任は承認されたが、桜木が後継の代表幹事になり、岩間、斉藤、竹股は失脚した。
更に、桜木は世代交代の名の下に前田、海老沢、大杉以外の役員を退任させ、海老沢が会計になり、子分達を役員に昇格させた。
桜木はクーデターで前田から権力を簒奪したわけだ。もはや前田新総裁はお飾りで、実権は桜木代表幹事が掌握してしまった。
大杉は今度は桜木の側近として風紀の地位を保ち、海老沢新会計は桜木の忠臣として辣腕をふるった…かに見えた。

705 名前:NPCさん[] 投稿日:2009/01/10(土) 21:20:18 ID:1Jucgo92
結局、三ヶ月も経たないうちに前田は退会し、桜木が第四代総裁に就任したが、彼もまたすでに実権は喪失していた。
役員会は海老沢が掌握してしまっていた。桜木の意を受けて派閥を創った彼は、派閥を自分のものにしてしまっていた。
わずか三ヶ月前にクーデターで権力を得た桜木は、自分もまた子分に権力を奪われたわけだ。
代表幹事になった海老沢がまずやった事は、サークルの嫌われ者だった蝙蝠野郎の大杉を追放する事だった。

くだらない内ゲバをみてきた俺は、馬鹿らしくなってサークルを辞めた。
その後、転居などもあって完全に縁が切れた為、サークルがその後どうなったのかはわからない。
あるいはもう無いかもしれない。

尚、約一年在籍したが、諏訪と海老沢以外の役員がTRPGをしてる姿を一度も見た事がない。



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